先日地元の浜松医科大学附属病院へ行った時のこと。診療費精算受付の列に並んでいたところ、直ぐ横に「会計待ち時間無し 医療費後払いクレジットサービス」と大きく印刷された冊子が平積みされていました。何だろうと思いつつ、後から確認と1部手に取りそのまま精算の列に並んでいたところ、精算順番待ちの番号札とともに同じ物がここでも手渡されました。
このパンフレットを精算待ちの間にちょっと呼んでみたんですが、予め自分のクレジットカードを登録しておくと、診察後に専用の端末利用票と会計伝票を専用の窓口に提出すると、これまで必要だった会計計算の待ち時間と端末での支払をすること無く、そのまま帰宅できて会計処理は登録したクレジットカードに後日チャージされるというもの。「医療費後払いクレジットサービス」と言うらしい。正直、浜松医大で開発されたシステムとは思えないので、Google先生に聞いてみたところ、複数の大手の病院で導入されているシステムらしい。で、開発元はグローリーなのかな。専用端末も必要な事から、それなら納得。このサイトで使用されているラクダのキャラクターは、そのまま浜松医大のパンプレットにも使用されていますし。
昔の病院だと人出で処理されていたので、診察が始まるまでの待ち時間以上に、会計待ちの時間が長くて、しかも窓口は1つだったりするから待ち行列がどんどん伸びてしまう。少し前に、大手病品などではATMの様な自動支払端末が導入されて少し楽になったしクレジットカード利用が合わせて出来るようになったのが凄く助かりますが、それでも残るボトルネックが会計処理が完了するまでの待ち時間。混雑している時間帯に当たってしまうと、20分とか30分とか待つことも珍しく無い。大学病院だから、色々な人が色々な治療を受ける場所なので仕方ないとは言え、このペインポイント解決は利用者である病人には嬉しいでしょうね。
課題は、専用の端末でまず「利用票」を印刷して、それとともに専用の会計窓口に会計伝票を提出して、次回予約券や処方箋などを受け取る事と、後日領収書や明細を受取(専用端末での印刷)のために来院して処理しないといけない事。当日の待ち時間は短縮されるけれど、支払から次回治療予約などその1つのタスク完了までは数日(4~5日)必要になるので、それが新たな課題だろうか。気になるのは、その後から受け取る領収書や明細は、どれだけの期間保管してくれるのかという事。その病院まで移動時間が長い場合、そう簡単に書類の受取だけのためにいくことも難しいだろうし、多くの場合は次回の診察時に前回の書類を印刷して受け取る、と言うパターンだろうから。順天堂医院のページには、最長24ヶ月保管されると書かれているので、多分最長で2年なのかな。最低でも1年間の保管期間があれば、その年の医療費控除申請には間に合うのだろうけど、余裕を見て1年(=12ヶ月)ではなく、15ヶ月位は保管期間としては欲しいかな。浜松医大病院のパンフレットやサイトには、そのせつめいがないのがちょっと不安。多分システム的には、そのデータ保管の要領で利用料金も変わってくるんじゃないだろうか。いずれにしても、待ち時間が少し緩和されることになるのだろうけど、実際どの程度楽になるのか、まずは実際のシステムを見てからの判断かな。病院等待ち時間の長い施設でのデジタル化が進むのは良いことだと思うけれど、利用者の年齢層が高い場所でもあるので、導入が進むのはなかなか厳しいかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿