2022年12月22日

AIいらすとや

昔は、プレゼンテーション資料で使う素材と言えば、Microsoft Office PowerPointに含まれている素材を利用した物ですが、そのが何時の頃からか無くなり、それ故外部素材を使うようになって、それもあって一気に広がったのが「いらすとや」さんの素材。もう信じられないくらいの種類・量が有るから故なんだろうけど、何処の資料にも登場するあの独特の雰囲気の素材。弊社でも、仕事のパワポに使う人も居て、それも結構偉い人向けの資料にも使ったりして「をぃをぃ」と思ったら、案外海外からの受けも良くて「をぃをぃ」と別の意味で思ったりして...

ただ残寝な事に、作業量が膨大になりすぎて「いらすとや」さんは一時更新停止みたいな状況に暫く前になったんですが、それを代用するというは「AIいらすとや」が登場。最近盛んなAI画像生成アプリのメーカーAI Picassoが、いらすとやと提携してモデルを作成し、「いらすとや風」で生成するとそれっぽい画像が作成されるというもの。今の所β版で、SNSへの投稿以外の素材利用は許諾されていないとのことですが、サンプルをみるとそれっぽい。元の「いらすとや」は、作者の努力で日々の時事ネタも含めた様々なイラストが制作されていたけれど、それでも追いつかないのが時代の流れ。そんな中、こういうAIの使い方も面白いなと感じます。

同様の事例としては、過去の著名画家の作風を指定してAIがそれっぽい画像を生成するサービスがちょっとしたブームになったりしましたが、その発展系と思えば不思議は無い。例えば「ピカソ風」とか「ゴッホ風」みたいな条件で生成された画像は、今度は本家との違いとか扱いをどうするのかみたいな議論もあったけれど、この「AIいらすとや」的なAIの活用は、そういう本家との競合みたいな懸念は無いし、時代のニーズにも合っているし、これってAIの活用方法として一つの方向性では無いだろうか。

仕事のプレゼン資料で「いらすとや」の素材を使うことが悪いとは言わないけれど、やはり真面目な話をするのに、あのほんわかした画像はちょっと困る場合も有るんですよね。あと、例えばパソコンとかネットワークのシステムやデバイスの画像とか、なかなか探してもピッタリくるものって見つからない。結局は、過去の資料の使い回しをしていくしか無くなるので、余り新鮮味の無い絵が続くことになります。このAI機能で、例えば「サーバーシステムでn個のサーバーとm個のストレージが、社内ネットワークに接続している図」みたいな内容で幾つか候補を生成してくれると嬉しい。最近も有るのかもしれないけれど、コーディングツールでグラフィカルな物とか対話式のツールとかあったと思いますが、ああいう感じで自分の欲する「概念図」とか「構成図」あるいは「全体図」みたいなものを生成してくれるAIサービスがあると嬉しい。結構IT系とか理系ではそう言うニーズか大きいんじゃ無いだろうか。 

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