2022年12月22日

手数料収入

ネットで話題になった、神田小川町のカレー店の告知。 

QRコードと言っても、クレジットカードや電子マネーと同じ仕組みで、お店の売上げから何%かの手数料を決済会社に払うことで、お店側は現金受渡などの手間を省けるし、お客様も現金を持ち歩かないなどの利便性やポイント等その他サービスを受ける事が出来るもの。ただ、それらを無料で回すことは出来ないわけで、結局は言い方は悪いけれどお店が売上げの一部を提供することで、全体が回るエコシステムが成立しているもの。

「じゃぁ、消費税みたいに手数料分代金代金に上乗せすれば」と思いつくけれど、これは確か契約上許されていないはず。アメリカなんかだと、現金払いとクレジットカード払いで金額が微妙に違ったり、一定金額以上で無いとクレジット払いを受け付けないなんていうお店も見かけたりするけれど、あれは確かアメリカでも契約違反じゃ無かっただろうか。あくまで、価格は一つで、その決済手段として現金かクレジットか電子マネーかQRコードが選択するもの。 でも、自分が知る唯一の例外は「ガソリン代」。ガソリンスタンドに行くと、「会員価格」「現金価格」「クレジット価格」という風に、単価設定が違うんですよね。あれはガソリン代という特殊性から許されているのだろうと思うのだけれど、でもああいう価格設定を他の商材にも許せばもう少し電子決済を採用するお店も多いのかな。

電子決済を導入するお店側のデメリットは、確実に収入が数%経ることと、その代金の振り込みまでにタイムラグ(最悪数ヶ月)が発生することで、回転資金などで困ることも。それを補うメリットがあれば、お店側としても考えるだろうけど、例えば現金を扱わないことで安全性が増すとか、顧客の動向把握等出来るとか、正直大規模店ならまだしも、個人経営の小規模店だとそんなにメリットとは感じられない内容だと思う。自分は、ユーザーとしては(QRコードは除く)電子決済派なんだけれど、立場が逆転して経営者側になると否定派とは言わないけれど、かなり慎重になると思う。

ただそれもケースバイケースで、例えば固定店舗で地元の商店街等でお店を経営するなら、現金一本の方が便利だし楽だと思うけれど、例えばキッチンカーであちこち出向いて販売したりとか、露店じゃ無いけれど臨時の店舗みたいな場所で短期間販売するような場合には、現金の扱いもお釣りの準備などを考えると、それよりは多少収入は犠牲にしても電子決済で全て完結する方が楽だと思う。そういうTPOに合わせた使い分けが出来れば良いと思うし、そう言うパッケージを決済会社側も準備出来ればWin-Winの関係が構築出来ると思うのですが。大手チェーン店等ではもう使えるのが当たり前で、だから中小の個人展でも利用したいというユーザーニーズも分かるし、それほど体力の無い小さなお店にまで導入すると言うリスクも分かるので、なかなか悩ましい話ですよね。まあ、QRコードに関しては、元々手数料無料で拡販して、それがある所からいきなり2%だ3%だと手数料発生したら、お店側として「をぃをぃ」という気持ちになる事は理解出来るけれど。

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