2022年11月10日

QRコードSuica

ITmediaの記事から、JR東日本がQRコードをりようした乗車サービスを2024年度以降から提供開始するという記事。 「えきネット」で乗車券を購入すると、QRコードが発行されて、それを改札ゲートにかざして入退場するというもの。飛行機を利用する人間だと、エアチケットと同じと思えば分かりやすいかも。

アプリ上での予約時に、「QR乗車」を選択するとQRコードが発行されて、それを利用して利用出来るようになるらしいけれど、利便性で言えばSuica(あるいは同等の交通系電子マネー)の方が大きいだろうなぁ。QRコード表示だから、取りだして画面表示をして、場合によっては指紋認証とか顔認証とかしてから、改札ゲートにかざさないといけないので手間が多いだろうし。似たようなシステムに、ANAだとSkipが有りますが、来年で利用終了してQRコードの搭乗券に統合されるので、ここの所の登場機会ではSkipではなくQRコード搭乗券を利用するようにしています。その時、Androidスマホよりも、メインボタン2回クリックで呼び出せるiPhone 13 Proの方が簡単かなと思ってこちら利用するようにしているんですが、顔認証のステップを通らないといけない。Suicaなら、Android端末は勿論、iPhoneでもそのままタッチすれば反応して通過出来るはずで、それと比べたらかなり手間が掛かる印象何ですよね。最近では、殆どのスマホにNFC/FeliCaは内蔵されているだろうけど、内蔵されていても対応アプリを使わない人も多いだろうし、上記の利用事例を見ると、例えば通常はそんなにSuicaを利用していないような人で、年に数回程度しか新幹線とか特急を利用する程度の人向けのサービスなんでしょうね。それによって、窓口での発券業務も簡略化できるだろうし。

疑問なのは、例えばJR東日本とJR東海、JR西日本と接続するような場合にはどうなるんだろうか。私は今の所、そういうJRを跨ぐような使い方をしたことが無いので分からないのですが、少なくとも在来線では乗車駅と降車駅でJRの管轄が変わる場合にはSuicaは使えないはず定期券などは境界またぎが出来るようだけれど、それでもまだ制限は残っているわけで、そこにQRコード乗車券まで加わると、逆に混乱を招くことにならないだろうか。自分の場合、元々横浜に住んでいたからごく自然にSuica(モバイルSuica)のユーザーになり、今でも便利に利用していますが、将来的に仕事を引退して浜松にずっと居住するようになれば、SuicaよりはJR東海のICOCAの方が都合が良くなるのだろうけど、今更乗り換えるのもなぁ... 

しかし、FeliCaが始まった頃は、自分としてはこのサービスがどんどん広がって、キャッシュレスサービス、ペーパーレスサービスに置き換わると思っていましたが、なかなかしぶといですよね(笑)。ペーパーレス化は確かに進んできていると思うけれど、紙に印刷されたものが、画面に表示されるもの(QRコード)に変わるだけになるとは、まさか当時は予想していなかっただろうな。ただ、当時の自分ですら、「FeliCa非対応端末でも同様のサービスが出来ないか」という発想から、「何かユニークなコード生成をして代用する」程度のアイデアは思いついたくらいだから、QRコード利用がここまで広まるのも当然なのかもしれない。アイデアなら幾らでも生まれるけれど、それを実用可能な技術やサービスに落とし込むのが難題な訳ですからね。しかし、技術者の端くれとしては、NFC/FeliCaのような電子キーではなく、QRコード決済とかQRコードチケットがこれだけ流通して行くというのは、ちょっと悔しい気がする(笑)。

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