2022年11月10日

見出しカルト

時事通信社が取り上げている、葉梨法務大臣の発言なんですが、見出しと記事内容が真逆じゃ無いのか?  

見出しでは「死刑の判子押す地味な仕事」と書いていて、これをそのまま解釈すると「死刑の判子を押す(承認するという意味だろうけど)は、目立たない地味な仕事」と言う、何か人の命を軽んじているような発言に感じられます。でも、本文に書かれている発言を読むと、「死刑の判子を押した時には昼のニュースにも取り上げられるけれど、それ以外にはニュースに取り上げられることも内示みなしごと」と理解出来る。つまり、「死刑の判子を押すこと」は昼のニュースにも取り上げられるような大きな仕事だけれど、それ以外は注目されないといっているわけで、見出しとは真逆の意味合い。

また、続く見出しの「教団問題でTV露出」という部分も、まず「教団」とは何なのか。「協会」の誤植? あるいは、オウム真理教との錯誤を感じさせるための意図的な言葉遣い? 本人が言い間違いして居るならまだしも、記事本文では「旧統一協会」と記載しているわけで、この見出しで「教団」という言い方を使っている意味が分からない。また、「教団問題でTV露出」と書いているけれど、これも何か旧統一協会関係者だからとか、それを利用してとか、悪い意味を想像させるような書き方だけれど、本文では法相という立場から議会に呼ばれる機会が増えて、TV露出が増えたと言っているだけで、また見出しから感じられる意味とは違う。

問題なのは、この時事通信社の記事が配信されて、他の新聞社はそれを掲載して記事にしているわけで、そう言う意味では時事通信社だけの問題では無いと思うんですよね。言い方は悪いけれど、オリジナルデータに意図的なバグを仕込んでおいて、それを拡散競るようなもの。それに、この記事だけを読んでも、ことさら記事にするほどの内容とも思えない。これも勘ぐれば、わざわざ炎上させたいが為に、一つの発言を取り上げて、そこに誤解されるような見出しを付けて非の無いところに煙を立てようとしているようにしか見えない。まあ、それがメデイアのやり口だろうけど。

先日、意図的なtwitterのキュレーションが問題になったけれど、そう言う事をしなくてもレガシーメディア自体が意図的なバイアスやフィルターを通した記事を配信していると感じるのは、こう言うことをよく見聞きするから。まあ、時事通信社だからと言ってしまえばそれまでだけれど、こう言う見出し詐欺は結構非難されているのに、それでもここまであからさまなことを続けているという所に、何て言うか彼らの意志の強さというか、最近よく言われる「カルト的行動」みたいなものを感じてしまう。

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