2022年11月11日

音漏れ打ち消しイヤホン

車内とかでイヤホンやヘッドホンで音楽を聞いている人はもう珍しくもなんともなくなったけれど、たまに音漏れするほど大音量で聴いて居る人がとなりとかに立っていると、やはりイラッとしますよね。そう言う場合に限って、漏れてくる音楽は激し目の楽曲だったりするので、余計に気になる。


で、そんな音漏れを、耳を塞がなくても消す技術を応用したイヤホンをNTTグループの会社が開発したという記事。これ、外に漏れる音に対して、その逆走の音を出すことで打ち消すという原理らしいけれど、それってノイズキャンセリングイヤホンと同じ技術を、文字通り反対方向に応用したという話しに理解出来ます。 ノイズキャンセリングイヤホン派、BOSEの物を持っているし、それ以外にも幾つか試したことがありますが、確かに外部ノイズが最近のものはビックリするくらい消えるんですが、そのぶん実際に聴く音(=音楽)が少し膜が掛かったように感じてしまうことも事実。クリアーさが少し曇るというか、ノイズキャンセリングのON/OFFでは自分では結構違いを感じます。外から耳に入ってくる音に対して、その逆位相をかけているわけだから、どうしても本来通したい音楽部分も影響を受けてしまう。

今回の場合は、耳に入ってくる音では無く、外に出ていく音を打ち消すので「ノイズキャンセリング」では無いのだけれど、回りに対してのマナーというか音漏れが減少するので、自分に対しては少しボリュームを上げることで、これまで以上にしっかりとした音にする事が出来るのがメリットかな。耳を塞がないことで、音楽に没入すると言うよりは、自分の耳も塞がず、相手の耳にもノイズを出さないという意味で、音楽とともに生活する感じにぴったりかもしれない。

朧気な記憶なんですが、工場と加工時で発生する騒音に対して、逆走の音を被せることで騒音の度合いを減らすみたいな技術って無かったかなぁ。何かそんな話を聞いた記憶があるんですが、その場合音の発生源は複数箇所有るだろうし、打ち消すための音発生装置が逆に場合によっては新しい騒音発生場所になってしまう可能性もあるから、凄く限定した場合(例えば室内での作業用とか)には効果的なのかな。騒音を発生させるような機器に、今回の技術を直接応用したら、結構な消音機能にならないだろうか。例えば、空調ノイズとか家電でもファンノイズやモーターノイズが気になる場合がありますが、それに対応して消音してくれるような機能とか結構ニーズがある気がします。外付けタイプでもいいし、何ならAlexaとかSiriあたりが常にモニターして、微妙な音発生をすることで、実は無意識に室内が静穏状態に保たれる、何て言う事は出来ないだろうか。「Siri, サイレントモードオン!」と言うと、回りの音が「すっ... 」と消えたりして。

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