海外に行くと、当然のことながら食事時にはナイフ・フォークを使うようになるわけで、成れていない日本人にとっては鬼門の一つかも。そんな中で、昔から存在している「謎マナー」についての記事。ここに書かれている、フォークでのご飯の食べ方とか、バナナの食べ方は、私も昔から疑問に感じているマナー。ただし、私は欧州へは行ったことは無いので、あくまでアメリカとかアジア地域での経験からの疑問なので、現実とはちょっと違うかもしれませんが。
子どもの頃に感じていたのは、フォークでご飯を食べる時。私は右利きででもフォークは左手に持つから、持ち替えて食べると叱られて、さらにご飯をすくいやすいようにフォークの背を下に持ち替えると叱られて、しかもご飯をフォークの背にこすりつけるように固めて食べるという、いつものお箸で食べるご飯とは逆のやり方を強いられる。さらに、ヨーロッパって、日本のように炊いたご飯が出てくるんだろうか。日本の粘り気のある中粒米って日本以外では殆ど流通していないと思うし、仮に出されるとしたら東南アジア等の長粒米だと思うんですよね。しかも、サラダとかに入れる「野菜」扱いで。日本の洋食屋さんのように、お皿にご飯が盛られて出てくる事って、殆ど無いんじゃ無いだろうか。記事にも書かれているように、豆類を食べる時のマナーをご飯に置き換えたと言う節が有力だけれど、やはり不自由だと思うし、少なくともああいう形で出されたら、右手(利き手)にフォークを持ち替えて、フォークの背を下にして救うようにして食べても良いと思うなぁ。
バナナのマナーにしても、最初聞いた時に「えっ?」と思ったけれど、実はそんなに驚かなかったのは、その前に「リンゴの食べ方」なる情報に接していて、これも結構飛んでもなマナーだったから。まるごとのリンゴを、半分に割って、それをさらに櫛形に割ってから、まん中の種のある部分にフォークを刺してナイフで皮を剥いて食べる、みたいなやり方が説明されていたんですよね。堅いリンゴだから、普通にナイフで切ると「カチーン!」と音が出るから、有る程度ナイフを入れたらナイフを捻るようにして割っていく見たいなやり方も説明されていたなぁ。正直、食事の時のナイフの切れ味って、普通に使う包丁よりも悪い物ばかりなので、あれでリンゴの皮を剥くのはかなり難しいと思うなぁ。それにバナナにしてもリンゴにしても、デザートとしてまるごと出される事なんて無いと思う。普通は皮を剥いて切り分けて出されるだろうし。いゃ、一回結婚式の披露宴で、デザートでフルーツの盛り合わせみたいな物が出されて、その時に半分に切られたバナナが出されたことがあったなぁ。その時には、記事のように切れ込みを入れて皮を剥いて切り分けて食べたけれど、「知識が役だった」と思ったのはあの時だけのような。
バナナに関しては、故エリザベス女王が実蔡に行ったマナーと説明されているけれど、それってコース料理云々ではなく、普通に食べる時に我々が手づかみで皮を剥いて食べるような事は流石に出来ないので、ナイフとフォークを使っただけなのでは。リンゴは、日本だと普通は皮を剥いてくし切りにして爪楊枝を刺して出すと思うけれど、外国だと結構皮ごと食べる場合も多いから、くし切りにする程度で、後はフォークで固定しつつナイフで種の部分を切り取って食べることが、変形して日本に伝わったんじゃ無いだろうか。 まぁ、普通に考えるならば、ナイフとフォークで食べやすい形で食事を出す事も含めて「サービス」だと思う。少し前に、やたらとデコレーションを意識した料理が流行ったことがあったけれど、食べにくい料理なんて単なる見えだと思うなぁ。和食だって、基本的にはお箸で掴んだり切り離して食べることが出来る形にしているわけですからね。逆に和食の場合は、最近だと「手皿」をする事がマナーのようにテレビ等でも流しているけれど、あれはみっともないと思う。和食場合は、多分世界でも稀に「小皿や小鉢は持ち上げて食べても良い」食事なのだから、そういうものは手に持って食べれば良いし、もし無ければ小皿を貰ってそこに取り分けて食べればいい話。バナナやご飯のマナーの心配する前に、そっちの方を心配した方が良いのではといつも思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿