2022年10月31日

中国BEV国内進出

少し前に、中国大手の格安電気自動車(BEV)メーカーが、日本にも進出して65万円前後のBEV販売開始するみたいなニュースを聞いたこともあって、ここ最近YouTubeの「お勧め」でBEV系の動画が出るとちょっと見たりしているんですが、実際にBEVを作っている人やグループの意見を聞くと、有る程度成功はするかもしれないけれど、今の軽自動車を置き換える事は難しいのではという意見が多いように感じました。私も、自動車缶池は素人ながらも、事浜松のような地方都市では難しい気がしているんですよね。

専門家の意見としては、まず日本の軽自動車の企画と比べて、今の中国のBEVは横幅が少し長いので、そのままでは軽自動車認定にはならず、普通車扱いのなるとのこと。新たにフレームなどを作り直して、軽自動車の規格(サイズ)に縮めるなら可能だけれど、それだとコストが掛かるので今の低価格での販売は難しくなるのではと言う話。ベースが変われば、上のボディも変わるだろうし、結構なコストアップになるでしょうね。また、サイズ以外にも、安全性とか日本の車検などでの項目も厳しいものが多いだろうから、その部分の補強なり安全対策などでコストアップして、多分100万円位になるんじゃ無いかという話し。BEV等は行政補助があるから、多少のコストアップは実質的にカバー出来る部分も多いだろうけど、そうなると日産が出したサクラ等との差別化が難しくなるのではと言う意見。後は、充電コネクターとか中国国内の仕様と日本の仕様とは違う部分も、国内向けに摺り合わせないといけないし、ハンドル位置にしても右ハンドルにしないと国内では厳しいだろうから、そうするとインパネ等も作り直す必要が有るだろうから、微妙にコストアップになりそう。

確か中国メーカーのBEV等は、バスとか一部のトラックなどでは既に国内に入っていて、実際に使用されていると思うのですが、ああいう特殊な自動車は有る程度纏まった数が集中した場所で使用れるから、メーカー側としても対策しやすいという事も有るんでしょうね。その場合、不特定多数に販売する自家用車と業務用車とでは、メンテナンスコストが大きく異なると思う。そうなる場合に、東京とか大阪のような大都市圏ならまだしも、浜松程度の地方都市やさらに小規模な地方自治体に進出していくのは、資金の面や人材の面で中国メーカーは厳しいんじゃ無いだろうか。既存のディラーなり個人のメンテナンス会社等に依託するという方法はあると思うけれど、コストダウンして居るが故に整備に関しても面倒そうな気がする。それに、田舎の人になればなるほど保守的な傾向があるので新しい物には手を出しづらい、馴染みのあるものに定着すると思うなぁ。また、その新しい物の品質が良くてメンテナンスにも手が掛からないものなら良いけれど、部品入手も大変とかメンテナンスに手間が掛かるとか、そう言うものだと手を出す人も少ないだろうし。

YouTubeの中の動画でも指摘される人が居たけれど、家電商品等は現在では国内メーカーは減少して、中国や韓国メーカーが国内で製品を販売しているから自動車も同様になるのではと言う疑問に対して、家電製品は国内メーカーが品質検査を厳しくしているから日本でも販売出来るみたいな説明をしていて、それは有るよなぁとい私も感じます。OEM/ODMは製造の世界では一般化しているので、物作りのうち「造る」部分は外に出しても、それを商品として「出す」部分に今はメーカーとしての威信が掛かっていると言って良い時代。検査とかデザインとか、そういう部分は疎かに出来ない訳で、外から見えない中の部分が誰が造っていても、そんなに気にしない。そこまで含めて全て国内メーカーで準備出来れば理想的だけれど、それでコストアップしたり納期が延びたりしたら本末転倒。 中国メーカーが単独で国内進出するのは、なかなか難しいと思うけれど、国内メーカーと提携してと言う事なら可能性はあるかな。でも、やはり「安かろう悪かろう」という意識を先ず変える最初の製品を出さないと、なかなか厳しいと思う。

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