2022年10月25日

国産BEVの将来

トヨタのBEV戦略見直しに関しての一連のツイートですが、BEVに関して個人的に興味深い内容だったので備忘録代わりに記録。

何が「印象深かった」のかと言うと、内藏バッテリーに関して闇雲に安全性を追求するのではなく、最悪発火することを前提に、その場合にも十分な対応(車外への脱出)可能な対策をするという考え方。これ、製品開発での問題修正とか安全保障等では良くあることなんですが、兎に角問題ゼロ、信頼性100%を目指してしまうと、最後の最後に幾らお金や時間を掛けても達成出来なくなってしまう。だから、問題に関しても全ての問題を解決することは不可能なので、一定の閾値を設定して、それを超えたら残った問題はその都度対応する様にして、製品を「商品」として出荷するのが普通の考え方。勿論、その閾値の設定が甘ければ、後で大問題になる可能性もあるし、それなりの閾値であれば、問題が発生してもフィールドで対応して行くことも出来る。まぁ、往々にして後からとんでもない問題が発生して酷い目に遭うんですが、全く新しい製品だとそう言うリスクも大きいけれど、一度市場に出て揉まれた物を回収していく場合は結構問題点も洗い出されていて、そんなにリスクも高くない。そう言う意味では、テスラとか選考してきたメーカーや、新興メーカーだけれど国内であればかなりの無茶も出来る中国メーカー何かは、既にその手の問題点洗い出しは済んでいて有利な事は確かですね。ただ、だからと言って深刻な問題が絶対発生しないわけでは無く、日本とかだとその「一件」が致命傷になる場合も有るわけで、そこが特に日本市場でのビジネスで難しい所でしょうね。

逆にスレッドの中で疑問を感じたのが、BEV車は豊富な電力を利用して、各種センシング機能や車内装備をふんだんに活用できるという説明。確かに搭載しているバッテリー容量は、エンジン式自動車やハイブリッド車等と比較して大容量何だろうけど、それってBEV以外の車が車内に発電装置(=エンジン)を搭載しているから必要最小限のバッテリー搭載にしているだけで、決してBEVのバッテリーだけが優れていると言う話では無いと思うのだけれど。そう言う意味では、今のHV車のような自動車を駆動するエンジンで副次的に電気を発電して充電するのではなく、小型で効率的な発電機を内蔵して、駆動部分は完全にBEV可しつつも充電機能は単体でも可能な様なデザインのEV車って駄目なんだろうか。実は最初にハイブリッド車がブームになった時、個人的にはそう言う仕組みで動いていると思ったんですよね。何故なら、エンジンで駆動する機械部分とモーターで駆動する機械部分、2種類搭載するのは無駄だと思ったから。それなら駆動する部分はモーター系だけにして、内蔵エンジンは発電と充電専用にすれば良いんじゃ無いかと。でも、何故かハイブリッド車のエンジン容量って、ガソリン車と同じか大きいものも多くて、それが個人的には凄く不思議でした。確か、そんなデザインの車も何台かあったと思うんですが、やはりそれなりの大きさのエンジンを搭載しないと、十分に発電できないという事なんだろうか。そこが凄く不思議なんですよね。

将来的には、BEVにどんどんシフトしていくんだろうけど、仮にそうなるとしてじゃぁ充電のための電気インフラってどゅうぶんなのという疑問は未だに消えません。街中のバッテリーステーションの設置もそうだけれど、そうで無くても発電でも「再生エネルギー」と言って十分な発電量が賄えていないのに、そこに一斉にBEVにシフトしたらかなりの量の電気が必要になると思うのだけれど。まぁ、行きすぎた太陽光発電ブームにブレーキを掛けて、原子力発電も含めたバランスの取れた発電体系に戻るのならその為のコストと見てもいいけれど、車はBEVにシフトしたけれど、発電所はLNGとか火力発電が中心でというのは本末転倒だと思うなぁ。それに関連して、スレッドでも言及されているBEVのバッテリーを非常時のバックアップ電源にしたり、運転以外のライフスタイルの提案など興味深いけれど、それらも含めて国の政策として有る程度強制力を持って実行するとか、其れ以前に一人一人のライフスタイルを変えることくらいまでしないと、なかなか難しい気がする。で、そう言う事を考えたら、それこそ自宅とかマンションなんか持たないで、大きめのキャンピングカーで生活すれば一番効率的じゃないかと思うようになったんですが、あと何年かしたら全国を回遊するライフスタイルが定着するかも。

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