2022年10月7日

大谷選手2022シーズン

日本のスポーツ選手を代表する存在の一人になった、MLB L.A.エンジェルスの大谷翔平選手。2022シーズンが終わり、チームは今シーズンも残念ながらワールドシリーズへの進出は出来なかったけれど、大谷選手は昨シーズンとはまた違った偉業を成し遂げて、今シーズンのMVP候補にも上げられるほどに。大谷選手が所属するアメリカンリーグ(ア・リーグ)は、ア・リーグのホームラン記録を書き換えたN.Y.ヤンキースのアーロン・ジャッジと大谷選手の二人の競争らしいけれど、やはり大谷選手の今シーズンの記録は、記録には残るけれど記憶に残るかというと、ホームラン記録の方がインパクトがある気がするなぁ。

勿論、大谷選手の記録が物足りないわけではなく、勝ち星は15勝9敗(4位)で、奪三振数(219/3位)、防御率(2.33/4位)と投手としての成績はトップクラス。ただ、昨年と比較してホームラン数を含む打者としての活躍は平均値よりは上だろうけど、トップクラスというにはちょっと物足りない。打率3割以上(2割7分3厘)、ホームラン40本以上(34本)、打点100打点以上(95打点)であれば、今シーズンの投手成績との合わせ技でのMVPも可能性が出てくると思うけれど。昨年のホームランキング競争の印象が強すぎて、決して悪い成績では内婚シーズンの打者成績が物足りなく感じてしまうんですよね。仮に打者成績が今のままなら、多分投手としてハーラートップに並ぶ18勝とか17勝位していないと厳しいのでは。「二刀流」という分野というかカテゴリーが確立していないからと言う事も有るんだろうけど、やはり今のMVP争いは、投手vs打者、みたいな関係にありますからね。

マリナーズのイチロー選手がMLBに登場して、その驚異的な安打数でMLB記録を塗り替えていた時、記録としては尊重されていたけれど、実は内野安打とかポテンヒットとか、そう言うものに対して厳しい意見(クリーンヒットやホームランが記録に残るもの、みたいな)もあったことも事実で、実際イチローの安打記録がもう普通に感じられるようになった数年後は、そんなに話題にならなくなりましたからね。やはりチームとしての目的が試合に勝利してワールドシリーズで優勝することだと考えれば、幾ら安打を打てる打者でも必要な時にヒットを打てなくては意味ないし。イチロー選手の場合は、勿論単に数だけでなくチャンスに強いこともあっただろうし、守備にも定評があるからあれだけ活躍して今でも人気を維持しているのだろうけど、でもやはり「記録」と「記憶」では大きな違いがあるだろうし、それ故ファンとしても大谷選手には、「二刀流」のさらに先の「二刀流でのトップ」というレベルをもう期待しているのが本音なのでは。だから、今年の記録は物足りなく感じるんだろうなぁ。

少し前にエンジェルスと1年間3000万ドルの大型契約が決まった大谷選手。プレーオフから遠ざかっているエンジェルスなので、その後は優勝争いの出来るチームへの移籍可能性もあるだろうけど、そうなると二刀流が続けられるかも疑問。少なくとも、来年も大谷選手の孤軍奮闘になる可能性は高いと思わないといけないかも。で、少なくとも投手か打者か、どちらかでトップの成績が期待されるだろうし、それがないとMVPは厳しいでしょうね。少なくとも今年は野球の神様ベーブルースの記録を大きく破り、ある意味「ルースの呪い」は解けたはず。まぁ、本人は気にしていなかっただろうけど、来シーズンは大谷選手自身がMLB史上初となる記録をもっと打ち立てる活躍をして欲しい。で、自分的には、やはり「生大谷観戦」を来年は実現したいなぁ。

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