2022年9月8日

アメフトに専念

学生相撲のトップ選手で、アマチュア横綱でもあった日体大相撲部の花田秀虎選手が、相撲とアメフトの両立を止めて、NFL挑戦に向けてアメフトに専念することにしたというニュース。いゃいゃ、日頃取り上げられて注目されることは殆ど無い国内アメフトにおいて、もしかしたら今シーズン最大のニュースかもしれない。

「花田」という名字で、どうしても昭和の大横綱貴乃花、若乃花の花田兄弟との関係が浮かんでしまうけれど、全く関係はない彼。でも、相撲センスは貴乃花にも負けないくらいあるらしい。相撲クラスターでは、将来の大横綱確定みたいな話も普通に出てくる逸材で、実際殆どのファンは、大学卒業と同時に大相撲に進んで、数年後には融資用争いをしている姿を想像していたんじゃないだろうか。それだけ確実な道を一時中断しても、それよりも高く長い道のりとなるNFL挑戦の「夢」を優先したいというのは、アメフトファンとしても嬉しいし、どうしても安定志向になりがちな最近の日本の中でも是非応援したい挑戦。

体格や能力的には、多分日本でもトップクラスのアスリートだろうけど、正直NFL予備軍のアメリカに行ったら「普通」のアスリートなんですよね。しかも、大学に入るまでアメフトは未経験ですから、もう子どもの頃から馴染んでいる向こうの選手とは、それだけでも大きな差が生まれています。NFLはまだまだ遠いゴール何だけれど、NFLが有望選手発掘目的で国際的に開催されているNFL IPP (NFL International Player Pathway Program) に選抜されることが、今の所一番の近道。その為には、年齢的に今年は参加出来なかった10月に開催される国際コンバインに参加してそれなりの成績を残さないといけないけれど、彼も参加した今年初めて開催した合同トライアウトの成績を見る限りでは、まだまだ努力が必要。トライアウト以降、個人で色々なトレーニングを始めていて、当時よりも成績はアップしているはずですが、これからの半年間でさらにどれだけ能力を伸ばせるか楽しみでもありますよね。

将来的には相撲の世界に戻ることも想定して居るみたいですが、問題はNFL挑戦をどれだけ続けるのか。今は大学3年生で21歳何ですが、仮に3回(3シーズン)挑戦するとしたら25歳。そこから大相撲の世界に戻ってきたらまだ何とか相撲の世界でも伸び代が残っているだろうけど、もう少しNFL挑戦を続けて27歳とか28歳だと厳しいかなぁ。過去、確か学校の先生から相撲に戻ってきた人とか居たと思うんですが、相撲の世界でもトップを目指すだろうし、その為には20代での挑戦プランみたいな物をしっかり準備をしてNFL挑戦に専念して欲しいなぁ。で、頑張って欲しい。そして、日本人初のNFL選手(NFLのシーズンロースター登録)となり、さらに可能なら試合に出場して記録を残して欲しい。


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