2022年9月12日

沖縄県知事選挙2022

沖縄県知事選挙が終わり、現職の玉城デニー氏が再選されることに。対抗馬の佐喜真淳氏は5万票余りの大差で落選。三人目の候補者の下地幹郎氏が5万票余り得票しているので、2人の対戦となっていたらもう少し違った結果になったかもしれないけれど、予想以上に玉城氏が支持されていたと言う事か。この結果から、玉城氏を支援していた野党派「民意が反映された、政府は沖縄の声を聞け」みたいな事を言っているけれど、本当にそうだろうか。

NHKの開票速報には、地域毎の得票結果が掲載されていて、殆どの地域で玉城デニー氏が郵政なんですが、普天間基地がある宜野湾市と、辺野古基地がある名護市では、どちらも佐喜真氏が玉城氏よりも得票しているんですよね。だから、基地問題(辺野古移転問題)を考えて、地元の声を聞けと言うのであれば、その当事者である宜野湾市も名護市も、移設賛成・受入という結論になる。

普天間基地のある宜野湾市(市民)としては、沖縄県内だろうと県外だろうと、一日も早く普天間基地を撤去して欲しいという気持ちが強いだろうか、まだ東京結果も理解出来るのだけれど、受入側の名護市も受入賛成という民の方が僅かであるけれど多いと言うのも、外部から見聞きしている印象とは違う気がする。しかも、この知事選と並行して宜野湾市の市長選挙も行われていたようで、そこでは与党系が推薦する現職が再選されている。「民意」と言いつつも、本当の現地・地元の意志と、その上位機関である県レベルでは掛け違いが発生していて、さらにそこに国政を絡めた政党が絡んでくるのがややこしい。

この沖縄県知事選挙の結果を受けて、共産党の志位和夫委員長がこんなことを言っているのだけれど、

直前の衆議院選挙や参議院選挙での「民意」はどう受け止めてくれるのだろうか。結果から言えば、共産党(や立憲民主党)は支持されていない民意が多数という事になるのだけれど。「民意のくみ取り」というのであれば、その意図や目標が自分達の考え方とか方向性と異なっている物であっても支援するべきじゃ無いのか。あるいは、仮に現在の移転計画に反対であるのならば、それに対しての対案を示して「こちらの方がより有益である」事を示すが、県のさらに上位機関である国会で活動する国会議員の役目なのでは。単に反対だけを口にしているだけで、具体的な対案どころか方向性すら示せないのに、たまたま自分達の推薦候補が勝利したからと言って、それが全国民の民意であるような言い方は止めて欲しい。結局、自分達の行動に自信や裏付けがないから、そう言う大きな主語で話をするしか無いんですよね。自ら証明している証拠だと思う。

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