ネットで見つけた、中村祥太氏のnoteから「若者とのコミュニケーションで感じた違和感の正体」 。「若者」と書かれているけれど、すっかり社内の年代層でも最上位のクラスターに入っている自分は、周りは全て「若者」(笑)。まぁ、仕事に限定しても、所謂Outlookを使用したメール以外のコミュニケーションツールとして、やはりMicrosoftのTeamsも仕事で使用しているので、これで連絡を取ってくる人も多くいます。
なんせ腐っても「国際企業」なので、世界中に仕事のパートナーだったりカウンターパートがいるわけですが、やはり多いのは時差が結構被っているアジア圏からの問合せだったりします。で、そう言う人達の社会の方が日本以上にチャットとかインスタントメッセージ(IM)ツールを普通の生活でも使っているからでしょうけど、初対面でもぶっきらぼうに「これ何?」的な質問を投げてきます。勿論、社内共通語である英語で。困るのは、相手も第二第三外国語だったりするから、言い回しが分からない場合も有るし、最近一寸増えているのが、ネイティブの影響なのか"A u ..."みたいな短縮語とかスラングっぽい言い方をしてくる相手が増えていることも。一寸イラッとします(笑)。
こう言う人達に対して、最初の頃は「何?」と相手をしていたのだけれど、もうね、質問の背景から詳細さらには相手の求めている回答に辿り着くまで、何時間もかかる時も。なんせ活動拠点が違うと、例えば同じ事象の事を説明するにしても言い回しが違ってきたりしますし、相手の前提とか既知の情報はこちらは分からないから、先ずはそれを確認しないと話がいつまでも噛み合わないことも。結果、延々と無駄なやり取りをした後に「それは自分の担当じゃない」と言うと、「じゃぁ担当者を教えろ」と言ってくる。いゃ、知っていたら「それは〇〇に聞いてくれ」と言うし、知らないから「担当者じゃない」と言っているわけで、もう脱力感しかない。最近では、この手の問合せに対してはもう無視するか、それでも日を置いてもコンタクトしてくる場合は、どう言う問合せか詳細な説明と情報資料をまとめてメールでよこせ、といって終わるようにしています。で無いと、こちらの仕事にも影響しますし。
想像するに、多分問合せしてくる側は、日頃はこの手のIMで会話している人達とは、共通の情報基盤というか共通認識をもつたもの同士でのコミュティが存在しているんでしょうね。だから、余計なことを言わなくても、自分の単純な質問でも、そこから類推して欲している回答を投げてくれる環境が成立しているのでしょう。それは自分の周りも、同じ開発の仕事をしているもの同士なら成り立つ話。「あれ、どうなっている?」「次のリリースの事ですよね? 来週中にテストが終わって、今の所重要な問題は出ていないので大丈夫だと思いますよ」みたいな会話が、IMの世界でも求められているのかな、と。ふと思ったんですが、昔の日本の会社は「あ、うんの呼吸」みたいな情報意識共有の世界が、今はIMという情報ツールを介して存在しているのかなという認識。これも年寄り世代だから感じる事なのかもしれないし、情報関係が密になればなるほど、短く簡単なタグで必要な情報を引き出せるようになるのかもしれないけれど、その分実は無駄な情報のやり取りみたいなものも増えているんじゃないだろうか。あるいは部分情報が欠落して、情報の内容が変異して伝搬していくとか。回りくどい言い方は嫌われる世の中何だろうけど、それって情報を送るときのチェックサムだったりエラー焼成情報だったりするわけで、生のデータだけのやり取りにはリスクがあることは認識して欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿