ネットで見つけた、地元のこんな記事。「30分間回遊」というか、自分の頃は「30分間遊泳」って言っていたような気がするんだけれど、30分間延々とプールを泳がされるのはやったなあ。当時の小学校数は、今の口数の半分くらいだったと思いますが、確か殆ど全ての学校に25mプールがあって、夏は水泳の事業があったはず。自分が通った小学校は、浜松市内でも古い小学校だったけれど、25m×7コースだったか8コースのプールがあって、体育の授業は勿論夏休み銃にはほぼ毎日解放されていて、毎日のように通った記憶があります。自分は小学生の頃から陸上部だったけれど、水泳も何故か得意になって、クロール、平及び、背泳ぎと、小学校のこの頃には取りあえず様になった泳ぎが出来た気がする。夏には、学校対抗の水泳大会があったと思うのですが、その選手として出場したこともあったし。
この「30分間回遊」は、記事にも書かれているようにプールの外周に沿ってハントケ回りにグルグル遊泳するもので、30分間それを続けるんですよね。「30分間泳ぎ続ける」というと結構大変に思えるけれど、記事にも書かれているように暫くすると反時計回りの海流がプールの中に出来るので、じつは最初の5分位何とか泳げれば、後はそのまま浮いていれば流れに乗っていけるので、案外苦しくは無いんですよね。自分の頃は、多分どこの学校も校内のプールでやっていたと思うのですが、25mプールは小さいのでこの回流が作りづらくてなかれに載るのはもう少し大変だったと思うけれど、今会場として使われているToBiOだと50m×8コースの大きなプールだから、5分も掛からずに回流は出来るんじゃ無いだろうか。実は中学とか高校などでも同じような事は体育の授業とかでやらされるんですよね。中学は25m×8コースだったけれど、高校のプールは50m×8コースある立派な物だったし。今は、確か新しくなっていると思うんですが、昔はその当時でも古い感じのプールだったけれど、確か日本で最初の水泳の大会が開催されたとか、ToBiOの元になっている古橋廣之進選手が(当時の)日本記録を出したとか、そう言う逸話を聞かされたなぁ。当時の高校の授業は、1時限90分で一日4現(4コマ)で、そのために前週・後週と言って一週間のカリキュラムが異なるスケジュールになっていて、2週間で一回りするような授業構成。体育も90分間あるので、そのうち60分間プールを延々泳がされたこともあったなぁ(笑)。あれはキツかった。
本当にそうなのかは分からないけれど、浜松周辺の人間は水に親しむ環境にあることは確かで、南は遠州灘の荒波に日本三大砂丘の一つ中田島砂丘が続く海岸線があり、西には浜名湖があって水泳も出来る。泳ぐには水質が十分ではないけれど、浜名湖の手前には佐鳴湖という小さな湖があって、ボート部は個々にボート小屋を持っていて、学校からランニングで通って練習していたなぁ。東には天竜川が南北に走っているので、川遊びも出来るし。山間部が広がる北側は、あまり水に関係なさそうだけれど、それでも都田川ダムとか秋葉ダムとか船明ダムに佐久間ダムと、泳いだりは出来ないけれどそれなりに水資源があって、そう言う意味では浜松市というのは水に囲まれた町と言う気もしますね。だからか、確かに昔から水泳に関しては言われた気がします。だから「30分間回遊」が始まったのか迄は知らないけれど、昔は今のように小型の救命胴衣なんて無い時代だし、万が一水に嵌まったら自力で息継ぎをして救出を待たないといけないし、泳げなくても水に対しての耐性は要求される環境かもしれない。そうそう、だからか高校時代は夏休みに「古式泳法」の補講みたいな物が一日あって、学校のプールに水泳部OBを中心に古式泳法のデモみたいなものをやってましたね。立ち泳ぎしながら扇子に習字をしたり、本物かどうか不明だけれど昔の甲冑を付けて泳いだり、あとは横泳ぎとか古式泳法の練習をさせられたりしたなぁ。当時は、陸上部と水泳部は仲が良くて、陸上部の練習の後、やはり練習が終わって開いたプールに入れて貰ったりしてクールダウンしたり、時間が有ればそのまま体を焼いたりしていましたねぇ。高校時代の、まさに「青春」って感じ(笑)。で、帰りには学校の直ぐ横に有った中華料理店(梅香苑)でラーメンを食べて帰るのが夏休みの思い出だったりします。
最近の学校だと、土地の問題とか費用とか管理者とか色々な理由から、校内にプールの無い学校も増えていて、それ故に水泳が不得意あるいは泳げない子どもも増えていると言う話も聞きますが、当時の浜松の小中学生は少なくとも水に入ることに抵抗がある子どもはほとんどいなかったかなぁ。中学の頃だと思うんですが、何か宗教上の理由だったか何かで水泳の授業はいつも見学(男子)という同級生がいたような記憶はあるけれど。今でも、8~9割の小学生が30分間回遊をしているというのは、まだまだ伝統も捨てたもんじゃないという事なんだろうか。今だと、「虐め」とか「自由侵害」みたいな事も言い出す人もいるんじゃ無いかと思うけれど、当然そう言う風潮にも配慮しているだろうし、少なくとも万一のことを考えると、水泳とか水に慣れていることは悪い事じゃ無いと思う。それに、「30分」と言いつつも、実は勝負は最初の「3分」なので、言葉から受ける印象よりはそんなに厳しい試練でも無いんですよね。こういう機会があっても良いんじゃ無いかと思う話でした。
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