2022年7月28日

都道府県・幸福度ランキング

この手の調査は、あくまで一つの指標・傾向であって絶対的なものでは無いことは重々承知しているけれど、それでも自分の周りのことが良く評価されて嬉しくない人はいないのでは。 ブランド総合研究所なるところが調査した「第4回地域の持続性調査2022」なるものの中で、住民が最も「幸せである」と感じているのは2年連続で沖縄県が1位となったそうですが、我らが静岡県も前年の31位から4位と大躍進。何度も書いているように、気候温暖で食べ物も美味しいし、海山川と観光資源にも恵まれていて、しかも東京と大阪の間という地理的有意差もある静岡県は中々良い地域だと思うんですが、31位→4位の大幅なジャンプアップは以外。

記事にも書かれているように、リストを見ると九州の各県が多いことが印象的ですね。九州7県のうち、鹿児島県、宮崎県、福岡県、佐賀県の4県がトップ10に入り、大分県が15位と九州の人気の高さが目立ちます。ただ、残る長崎県が32位、雲元県が35位とまん中以下なのはちょっと不思議。特に長崎県なんて、知名度では九州の中でも大きいと思うし、九州の中心である福岡県にも近いし、地理的にも良い場所だと思うんですが。そんな九州勢や沖縄が上位を占める中、何故か突発的に静岡県が入っているのは不思議と言えば不思議。まぁ、ランキングのポイント平均が70.1ポイントで、1位の沖縄(77.4)と47位の秋田県(65.0)がそれほど大きく離れているわけでは無いので、実際の感覚はそんなに大きな違いは無いんでしょうね。

その静岡県、持続性指標なるブレークダウンの内容では、生活満足度では5位(前年17位)、定住意欲度では9位(前年7位)と上位なのに対して、愛着度では15位までに入っておらず、やはり地理的な有利さは評価されているけれど、それ故に腰掛けとは言わないまでも利便性優先な人向きなのだろうか。

ざっくりと記事の内容を読んでみて感じるのは、一昔二昔前だと、首都圏を始め近畿圏とか福岡県とか、大都市圏への移動希望が多かったけれど、それが昨今のリモートワーク等の普及もあって、地方分散というかQOL (Quality of Life)の向上を目的にした移動が増えているような気がします。今回福岡県が急上昇しているけれど、東京と大阪という2極に対して新しい中心として評価されているんじゃ無いだろうか。いゃ、それなら名古屋の立場がという意見も出てきそうだけれど、名古屋は関西に近い事もありその存在感がどうしても希釈されがちな気がします。大阪から西での中核としてとしては、広島とかもあるけれど、存在感としては福岡の方が大きそうだし。これから、九州の中でも特に福岡やその周辺の存在感が大きくなっていく気がする。一方の静岡県は、人口も減っているし、実はそんなに明るい未来が期待出来るわけじゃない。東部の伊豆半島などは神奈川から流入もあって人工美羽化して居るみたいですが、静岡市にしても浜松市にしても、政令指定都市になったものの、これからの成長という点では地元民の一人として厳しい気がします。どう言う魅力作りをこれからして行くのか、地元民としては気になるところですね。ランキングの上下には一気一様せずに、しっかりと住みやすい環境作りをして欲しい。人の力では変更出来ない気候とか地勢は悪くないのだから、後は人の手でどれだけ魅力を増やせるかだけだと思う。

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