2022年7月20日

節操の無い人

先日の参議院選挙で落選した、某野党の某議員。安倍元総理の射殺事件で、旧統一教会が一気にクローズアップされたこともあり、ここの所連日様々なメディアに出演して、30年位前の自身の取材体験も含めて発言しているけれど、正直なところ「じゃぁ、今まで何やってたの」という気持ちしか浮かばない。

30年前に統一教会が話題になった時には、やはり毎日のようにワイドショーに出演して、取材内容とかを披露していて、その当時はそれなりに権威のある発言もあったと思うけれど、それによって得た知名度を利用して参議院議員に当選してからは、単なる権力に溺れる人になっていったように思う。 大体2期12年参議院議員を務めていたのに、「政治の圧力」なんて言ってしまうのは、じゃぁ自分はその中にいたのに何をしたのかそれを先ず明らかにして欲しい。しかも、選挙では落選しているけれど、議員の任期としては25日まで有るわけで、それまでは「国会議員」な訳ですからね。それを自分には責任ないかのようなしれっとした立場で嬉々としてメディアに登場している図太さというか何というか。

国会議員は別に生まれたときから国会議員だったわけでは無く、別の職業をしていて国会議員になる人も多いわけで、引退あるいは落選して国会議員の職を辞した後に元の職業なり新しい仕事に就くことは何ら問題無い。でも、やはり議員時代の仕事や成果に関しては、その人一人で決まったこと行われたことでは無いけれど、やはり責任はあると思うんですよね。統一境界問題と同じように、以前は北朝鮮拉致問題にも造詣が深かったけれど、議員になってからは拉致被害者家族会とはどんどん軋轢が生まれて行き、自分に都合の良いように利用して居るようにしか見えない状態に。拉致問題に関しては、安倍元総理も含めて肝心な自民党にしても殆ど進捗が無い状態で10年、20年と時間だけが過ぎているから彼一人の問題では無いけれど、でも「利用」している感が大きいわけで、それって道義的にどうなのという印象が拭えない。

勿論、ああいう人材を利用するメディア側にも問題があるわけで、たまたま以前の繋がりから重宝するからなのか、それなりに時の人になったから利用しているのか、その辺りは分からないけれど、でもやはり使う側としてもそれなりに筋は通すべきなのでは。落選したから否定しろとは言わないけれど、やはりそこにはそれなりの理由が有るわけで、その最たるものが12年間の議員活動に対しての支持者からの不満であったとしたら、そう言う人間を重用する事は問題なのでは。他に適当な人材がいないのかもしれないけれど、少なくとも25日の任期まで完了して、名実共に「一般人」になってから出演させるべきだと思う。少なくとも今の段階で語らせるのであれば、後数日の任期ではあるだろうけど、国会議員として当事者としての責任も含めて発言させるべきで、ああいう他人事のような言い方は無責任だと批判するべきだと思う。まぁ、ご本人にしてもメディアにしても、節操が無いだけの話とも言えるけれど。

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