2022年7月2日

運動能力測定会

日本アメリカンフットボール協会(JAFA)が、人材発掘を目的に、東京、大阪等全国6箇所でスポーツ選手の運動能力測定会を開催するという記事。すでにTL上には、賛否色々書き込まれているけれど、これまでやってこなかったことを新たに始めるという事に関しては大賛成。ただ、理由は色々あると思うけれど、もう少し告知の仕方というか、宣伝の仕方というか、やり方には改善が必要かなぁとは感じますね。

アメフトの競技人口は大学チームが一番多くて、そう言う意味では大学がピークの種目。一方で、野球やサッカー等のように「プロスポーツ」としては日本ではまだ成立していない競技でもあるので、大学卒業以降競技を続けるにはかなり厳しい環境にあるスポーツの一つ。一番大きな理由は、やはり全体の競技人口の少なさでしょうね。日本のアメリカンフットボール競技人口は、全てを合わせて2万人と言われているけれど、多分半分以上は大学チームでしょうね。やはり「ビジネス」として成立するには、社会人での競技人口をもっと増やさないといけないし、その為には前段階となる大学スポーツでの盛り上がりは重要だし、それには高校生に焦点を当てるというのは着眼点としては良いと思う。

ただ、個人的に感じるのは、フットボールで必須の40ヤード走とかコーンドリルを入れるのは良いけれど、もっと一般的な測定種目、例えばボール投げ(遠投)とか反復横跳びとかも入れた方が良いんじゃ無いだろうか。正直、40ヤード走にしても、コーンドリルにしても、あるいは20ヤードシャトルにしても、未経験者にはかなり不利だと思う。事前にやり方とかレクチャーするんだろうけど、その状態で測定しても原石の輝きを見つけるのは難しいんじゃ無いだろうか。フットボールが、今のバレーボールとかバスケットボールくらいの普及度と認知度が有るならば、専門の測定種目でも良いと思うけれど、本当に人材を広く集めるのであればそこに拘ったら駄目だと思う。 逆に、そう言う測定種目を設けて記録することで、参加者が別の競技種目でも大学で活動出来る裏書きというか、能力認定みたいな物に繋げるのも有りだと思う。例えば、走力に優れていればアメフトならRBとかWR向きだけれど、サッカーならフォワード向きとか、そう言う判断の基礎になるような情報を作る事も、今後この測定買いが続いて行き存在感が大きくなるために必要では。

さらに考えるなら、測定会と並行して、フラッグフットボール教室とか体験会を設けたらどうだろうか。そこで、参加者が実際にプレーに入って貰う、それ以外の興味の有る人に参加して貰うことで、フラッグフットボールを糸口にアメリカンフットボールへの興味や応援にも繋がると思うのだけれど。特に小中学生を対象に、フラッグフットボール講習みたいな物が帯同できれば、地方への普及の足がかりにもなるだろうし。さらに欲を言えば、フットボールへ興味を持って貰い、仮に選手に慣れなくても、コーチングとかアナライジングスタッフとか審判とか、競技種目としてそのスポーツを支えて貰わないとならない部分は幾らでもあるわけです。そういう部分の裾野を広げていくことも、その競技や種目を維持していく重要な作業の一つだと思う。選手だけ居れば成立するスポーツなんて、まず無いですからね。最初は、その人のスポーツ履歴を高校で終わらせるのでは無く、大学やその後も何か継続出来るような機会提供になれば成功だと思うけれど、さらに裾野を広げていけば、スポーツに対しての活動や興味が健康管理だったり、健康増進にもなるだろうし。そう言う大きな目標も是非見せて欲しいですよね。

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