EUの欧州議会が、EU圏内の全てのスマートフォン、タブレット、カメラの共通充電ポートとして、USB Type-C (USB-C)に統一し、2024年秋までに施行すると発表。デジタルデバイスの充電やデータ通信ポート規格の統一は、以前から色々言われていたけれど、汎用性と機能性を考えるとUSB-Cが今の所一択ですしね。ただここで問題になるのは、AppleのiPhone製品。今の所iPhoneは、見た目は似ているけれど独自規格のLightningを採用しているので、今後登場するであろうiPhone 14とか15とか16とか(しつこい)、何処かのタイミングでUSB-Cに切り替えないといけない。来年くらいかなぁ... もしかしたら、EUモデルはUSB-Cで、それ以外のUSや日本のモデルはLightning何てなったら嫌だけれど。
"Lightning" は、最初は"Thunderbolt"と呼ばれていたもので、もしかしたら商標何かの関係で"Lightning"になったと記憶しています。その"Lightning"も、ハーレーダビッドソンが商標を持っていたんですね。この手の名称は、分かりやすい物目立つものにしようとすると、結構な割合で既に商標登録されていたりするので、中々「これ」という名前が見つからない。"Lightning"だって、そのままなら一般的な名詞ですしね。で、そのLightningがthunderboltだったから、同じくThundebolt 3がUSB Type-Cのコネクターを採用したときには、結構Thunderbolt 3=USB-Cみたいな認識がぱっと広まって、実際一つの物理的ポートで、Thunderbolt 3とUSB-Cをどちらも使うことの出来るパソコンなんかもあったけど。でも、その後Thunderbolt 4になると、逆にそれは言わなくなってきていてUSB-Cを強調するようになってきているように感じるんですよね。一般への認知度では、"Thunderbolt"よりも"USB-C"の方が大木からだからかなぁ。
給電インターフェースや、データ転送用のインターフェースがUSB-Cに統一されると、今のノートブックパソコンもUSB-Cは必ず一つや二つは内蔵されているから、使い勝手は格段に良くなりますよね。ただ、ケーブルとしては「Type-C -to- Type-C」と「Type-C -to- Type-A」の二種類が事実上必要で、それがちょっと面倒かなぁ。最近のホテルでは、部屋の中にAC 100Vのコンセントだけで無く、USB Type-Aの給電用ポートが準備されているところも多いんですが、流石にそのケースでType-Cのポートは見たことが無いです。ですから、今移動する場合には「Type-C -to- Type-A」のケーブルは必須。スマホのACアダプターでも、アダプター側がType-Cの物って、まだ殆ど見たことが無いんですよね。結局、端末側(スマホ側)のインターフェースがUSB-Cになっても、反対側のインターフェースが複数種類存在したら、スマホ側もLightningでもそんなに変わらない状況のようにも感じます。
「充電目的」だけなら、もっと単純で使いやすいデザインも出来るけれど、データ交換も含めて考えると、有る程度枯れていて使いやすいUSB-Cが今の所最強なんでしょうね。でも、データ交換なんてわざわざケーブルで接続しなくても、Wi-FiでP2P接続して転送してもそんなにスピードは変わらないだろうし、そう考えると今一つの規格に集約させるのも余り得策ではないかも。でも、無線充電というとQiになるんですが、Qi用のデバイスはサイズがまだ大きいですからね。ここがもっと改善されて、今のUSB-C位のサイズと手軽さで充電出来れば別にそちらでもいいわけです。でも、USB-CというパソコンからIoTからスマホから、デバイス共通の物理的インターフェース(コネクター)を使うことで、今後もそれなりの期間利用出来るという保険もあるのかな。インターフェースを決めて活用していくことの難しさは、私も仕事で散々経験しているので理解も出来るし同情もするけれど、USB-Cもあと何年持つのかという危惧の方が大きかったりして(笑)。
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