2022年6月16日

Continuity Cameraへの要望

先日発表されたAppleの新製品関連の内容のうち、結構斬新なアイデアだった「Continuity Camera」。 iPhoneのカメラ機能を、パソコン(Mac)の外付けカメラとして利用するというもの。iPhoneとMacBookの間で、Bluetooth LE (Low-Energy)で互いのデバイス認証をして、データ転送にはWi-Fi接続(多分P2P?)を利用するというもの。一種のMIMO (Multi-Input, Multi-Output)と思えば良いのか。

素朴な疑問として、現行のMacBookにも内臓カメラは備わっているはずで、そこにわざわざiPhoneを繋げるメリットは何だろうか、ということ。最大の理由は、解像度の違いでしょうね。一般的にパソコン内蔵のカメラは、コストダウンのためにも精々数百万画素クラスの物が殆どだと思いますが、iPhoneは一桁違いますからね。ただ、高性能カメラが使えるようになったと言っても、パソコン側の解像度が4Kであっても「3840×2160ピクセル(820万画素)」に対して、iPhone 13 Proだと「4032×3024ピクセル(1200万画素)」となり、オーパースペックなんですよね。多分、フルに1200万画素のデータをパソコン側に転送する訳じゃ無いと思うけれど、ちょっとアンバランスな気がします。それと、基本iPhone側で撮影された動画データがパソコン側に送られるわけだから、iPhoneは常にデータ送信している訳で、となると電力消費も大きいのでは。送信だけで無く、システム内で動画処理とかもしているから、結構システムリソースをフルフルで使用してるでしょう。幾ら省電力のチップを使用して居るとは言え、電源供給も必要じゃないだろうか。その時に、ACアダプターを使うのでは一寸格好悪い。多分パソコン側のType-C (Thunderbolt)のポートとiPhoneを接続するのが一般的何でしょうけど、となるとそうで無くても少ないType-Cポートが塞がってしまうし、一寸困る場合もありそうな。

さらには、超広角カメラの映像をリアルタイムに加工して、上から俯瞰した映像も提供出来るようにするらしい。車でも、バックミラーに付いているカメラを利用して、鳥瞰図的な映像を表示して、左右の幅や後ろの障害物を回避させるシステムがありますが、あれと同じ発想ですよね。これも、結構CPU/GPUパワーを消費すると思うのだけれど、iPhone 13 Proでも大丈夫何だろうか。個人的には、可能ならばiPhoneをパソコンモニターの上に設置するのでは無く、横に置いても使えるようにして欲しい。その時には、そのままでは横顔が映ることになるんですが、それを補正して真正面から見ているように加工してくれれば、iPhoneを左右何処に於いても問題無いですよね? で、横からだと顔の反対側は映らないのだけれど、事前に顔の情報を保存しておいて、そのデータで見え無い部分は補完して、正面からの顔の映像を作るって、そんなに難しくないのでは(素人的発想)。なんでそんなことを欲するかというと、特にノートブックパソコンの場合、キーボードを打つ位置だったり、画面の見え方の調整とかで、結構内蔵カメラが入っている画面部分を動かしたりするんですよね。そうすると、内蔵カメラの場合、それに合わせてカメラの映像(上下)も動いてしまい、人間の方で移動して調整したりすることも。だからカメラだけ横に置いてあってもちゃんと正面からの映像を流してくれたら、結構便利な気がするんですが。

ところで、このデスクビュー機能って何のために提供されるのだろうか。個人的には、その手前部分にノートとか置いて、手書きで画や図を書いて相手に知らせる時に使うんじゃ無いかと思うんですよね。今でもホワイトボード機能とかいう名称で、画面上に図を書いて共有出来たりするけれど、あれってタッチパネルを利用するので、結構使いづらい。しかも、その画面には会議の様子も映っているので、そんなに広いエリアを利用出来るわけじゃない。あと、タッチペンで書くのって、画面が揺れたりして結構難しいし面倒何ですよね。そんな時、手前に白い紙を置いて、そこに自由に鉛筆なりボールペンで書きながら説明すると言うのは、かなり効率的だしわかりやすい気がします。ただし、使用しているパソコンの種類に関わらず、ワイヤレスキーボードを使っていないと、肝心な手前の部分が使えないのが問題点でしょうか。同様に、会議しているときの自分の顔は内蔵カメラの映像で十分なので、このiPhoneのカメラは、自由に周りの物を撮影するカメラとして利用出来るようにして欲しいですよね。例えば模型(モックアップ)の詳細や全体を見せるために、iPhoneわ手に持って色々な角度から撮影したり、会議室のホワイトボードを撮影して互いに検討したり、ロケハンの時にはiPhoneだけ外に出して周りを移せばそれがそのまま転送されるとか。いろいろとこれからアイデアは生まれてきそうですね。となると、私もいよいよMacユーザーか?! 

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