2022年6月22日

「オープン」カテゴリー

国際水泳連盟が、トランスジェンダー選手の女子競技への出場を禁止。今後は、「男子」「女子」とは別に「オープン」のようなカテゴリーを設けて出場を認めるような話が話題になりました。心は「男性」から「女性」に戻ったとしても、肉体はほぼ男性のままでは、やはりそこには体力差が残るだろうし、「女子」選手から見れば不利な条件でしょうね。 

生物的に男性であっても女性であっても、勿論人によって体力差・機能差はあるわけで、男性同士でも互角の競走が出来る分けでは無い事は事実。ただ、その競技の中ではほぼ等しい条件で種目を競走することが出来るから、スポーツとして成り立つわけで、正直トランスジェンダー選手、特に男性ら女性に変わった「女性」が「女子」種目に出場する事は、大きなアドバンテージがある事は事実だと思う。そのトランスジェンダー選手の元々の素質にも依存するけれど、極端な話「男子種目」の選手が「女子種目」に参加する事とほぼ変わりないわけですからね。

トランスジェンダー問題は、先ず「心」の問題だと思うんですよね。そこから波及して、肉体的にも「女性」に近づきたい、「男性」に近づきたいと言う思いから、肉体を手術して男性・女性の特徴(性器や胸)を切除したり、模した物を追加したりするだけ。残念ながら、今の医学技術では完全な性転換は出来ないし、「女性」になりたいからと、例えば筋力を減らしたり、身長や体重を外科的に減らすような事は無いだろうし出来ないだろうし。スポーツが、肉体機能の競走である以上は、やはりその部分が適正化されないと、それは公平な競走には繋がらないと思う。例えば、バレー(踊る方のバレー)とかなら「演技」の完成度の問題だから、肉体的な差も影響するけれど、多くは心の部分が中心だから、この場合は男性から女性にトランスジェンダー選手が参加しても、許されるかなとは思います。似た種目として、体操競技はどうだろうか。平均台とか床競技などは、精神的な部分も大きいから良いとは思うけれど、鉄棒とか鞍馬とかは体力的な要素が大きいだろうから、やはりトランスジェンダー選手が「女子種目」に出場する場合には有利になりそう。

「オープン」カテゴリーが作られてそこにランスジェンダー選手が出場出来るとしても、トランスジェンダー選手だけに限定すれば競技者の少なさから有利になりそうだし、そこには多分「男子」種目選手も参加するとなれば、二つのカテゴリーに参加することが可能になり、多分「女子」種目にしか出場しない「女性選手」は不利益なことになるんじゃ無いだろうか。柔道やボクシングの様に、体重別にしたら男女関係無く一つのカテゴリーで、体重だけでクラス分けをする事も可能かも。ただ、軽量級は「女性」が中心になるだろうし、中量級から重量級は「男性」と「トランスジェンダー」の女性選手が中心になるのかなぁ。じゃぁどうすれば良いのか。ある意味玉虫色の解決策だけれど、「男子」「女子」に加えて「トランスジェンダー男子」「トランスジェンダー女子」と、4カテゴリーにするしか無いんじゃ無いだろうか。でも、トランスジェンダーの人から見たら、自分は心は女性だから「女性」になったのに、何で「女子」種目に出場出来ないのかという不満は残るかも。ただ、やっぱりスポーツ競技は精神的な部分も大きいけれど、やはり肉体的な要素が一番大きい物だから、そこは「心」だけで無く「肉体機能」という部分での区分が何らかの形で必要じゃないだろうか。

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