2022年5月21日

小型EVの時代

自分が「車好き」とは言わないけれど、現行のBEV (Battery Electoric Vehicle) のみならず、PHV (Plug-in Hybrid Vehicle)には否定的な立場で、最大の理由は出かけたときの給電体制が不十分なこと。それは、給電設備のある場所が少ないと言うこともそうだし、仮にそう言う設備があったとしても充電時間が長く掛かる(例えば30分給電で100km分充電とか)事が最大の問題点。せめて5分給電で100km、200km分は直ぐに充電出来ないと駄目。ただし、ライフスタイルの変化や加齢によって生活圏が狭まってくると、その辺りの問題点も変わってきます。

今回日産が発表した軽EV「日産サクラ」は、航続距離が最大180kmで、補助金などを利用すれば200万円を切って178万円から購入可能。それ以外にも、日産の自動運転技術のプロパイロット搭載や、内臓バッテリーを自宅給電に利用出来るなど、いろいろ車以外の活用方法も充実しているもの。遠出さえせずに日々の生活の足として利用するなら、一回の満充電で180kmの航続距離は十分でしょう。また自宅に急速充電設備があれば、40分で80%まで充電出来るという事なので、放電して利用出来ないという事も無いだろうし。日々の買い物だったり、ちょっとした近場へのお出かけ等なら十分。今自分が生活用品など買い物に出る場合、往復(出かけて帰ってくるまで)20~30km位なので、1日にそれが4~5回発生してもバッテリーは持つことになります。突発的に何か出かける用事が生まれたとしても、これくらいあれば十分対応可能でしょうね。

一つ疑問なのは「軽EV」というカテゴリー。軽自動車の定義は、エンジンの大きさ(660cc以下)と車体サイズで決まるんですが、エンジンはモーターになるから関係無い。となると車体サイズで「軽か普通車か」という区分になるんだろうけど、エンジンを搭載していないのだから、新しい「軽EV」というカテゴリーを作って、車体サイズも一回り二回り大きいものまで許したらどうだろうか。私が今の軽自動車に不満を感じるのは、4人5人のると荷物が積めなくなること。2人乗りなら軽トラックを見れば分かるように十分なスペースも確保できるけれど、それでももう少し大きなスペースが欲しいと思うんですよね。エンジン車でなく完全にモーターで動くEV車ならば、ソティーライディングという目的に特化する形で、より使いやすいボディを定義しても良いんじゃ無いだろうか。それによって、バッテリー容量が増えても良いし、逆にもっとコンパクトな車体になっても良いだろうし。

さらに言えば、モーター駆動なんだから、四輪それぞれを独立したモーターで制御して、今の車のような前後の移動だけでなく、船のスラスターみたいな感じで横方向に移動出来たり、車輪の回転方向を左右で逆にしてより小さな半径で開店できるようにしたり、さらにはやはり自動運転で自動で駐車したりという機能充実されれば、もっと活用されると思うのだけれど。やはり駆動系という自動車の根本部分が入れ替わるわけだから、今の車みたいな機動では無く、モーター車だから出来る、可能になる動作を強調して欲しいなぁ。そうなれば、現在のコスト高をリカバリー出来るだけのメリットも感じられてくる気がしますねえ。あと、10年位でそれ位の「真EV車」が生まれてきて欲しい。

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