2022年5月25日

新築よりは中古物件

東京都が、都内の新築建物に太陽光パネル設置を義務づける方針を固めたというニュース。個人的には、全体を考えていない愚策だと思うけれど、流行の「SDGs」とかに乗って周りからはチヤホヤされるんだろうか。勿論、賛否色々あるとは思うけれど、そうで無くても出力調整が出来ない太陽光発電を含めた自然エネルギーが原因で、電力供給が不安手になっているのに、さらに不安要素を増やしてどうするつもりなのだろうか。

勿論、一律新築住宅に太陽光パネル設置を要求するのではなく、ある程度の規模の実績がある建築事業者に対して、一定数(85%程度)の施行を要求するもので、その立地によって発電量なども考慮されるらしいけれど、コスト的に100万200万程度の増加はするわけで、そのぶん他のところのコストダウンとかされて品質が低下するとかのリスクは無いのだろうか。ネットでは、この政策によって新築住宅の需要は減って、代わりに中古住宅の需用が増えて、都内の空き家対策をするのが本命、とか言う半分揶揄する意見も見られたんですが、まぁ自分でもそう言う事を考えるだろうなぁ。

戸建て住宅等だけで無く、大規模なマンション等にも太陽光パネル設置を要求するとともに、電気自動車の給電スタンドの設置を要求するらしい。個人的には、こっちの政策を進めた方がまだ良いんじゃ無いかと思うんですよ。私は、今の所電気自動車(BEV)に対しては否定的だけれど、その最大の理由は充電インフラが決定的に不足しているから。その対策として、マンションとか、それ以外の商業施設とかで待つことも無く充電出来るなら、一寸考え直すかも。と言うか、都の施設とかには充電設備が完備しているのだろうか。それも、1台ととか2台とかじゃ無くて、10大単位の大規模な設備を、まずは都営施設や公共施設に配置する事の方が先じゃ無いだろうか。それで、都内在住者がガソリン車からPHVやBEVに乗り換えたら、かなりの効果が有るんじゃ無いだろうか。

太陽光パネル設置義務は、住宅メーカー側にあるとのことだけれど、それを販売した後も住宅メーカーがメンテナンスとか責任を持って管理してくれるのだろうか。10年とか20年後には、そのパネルを廃棄しなきゃいけなくなるわけで、そのコストとかは住民側が持つとしたら、高い物を買わされて、さらに忘れた頃に廃棄コストも負わされるのは堪らないだろうなぁ。これが正式に決定したら、新築住宅需要は周りの自治体である、神奈川、千葉、埼玉に流出するんじゃ無いだろうか。あるいは、わざと日当たりの悪い立地や構造の新築住宅が増えたりして。例えば、最初は日当たりが悪いように平屋建てで新築して、その後二階建てに増築するとか。最初から、それを織り込んだ構造設計するなんて言うところが現れても不思議では無い気がする。 

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