2022年5月25日

戦争と平和

バイデン米国大統領が来日し、日本でクワッド(日米豪印)が開催されると、中露の爆撃機が日本海から沖縄にかけて周遊し、さらに今朝は北朝鮮から挨拶代わりのミサイル発射と、ウクライナ・ロシアだけで無く、その反対側でも騒々しさが増してきている気が今朝はします。偶然なのか、今朝のNHK朝のニュースでは、ウクライナのゼレンスキー大統領への単独インタビューを放送していたけれど、ロシア侵攻開始から三ヶ月が過ぎた今でも戦意は高い状態を維持している様子。

当初は「3日も持たない」と言われていたウクライナが、以前のロシア侵攻の経験から8年掛けて準備し、さらに国民の意志の強さや西側諸国の支援もあって、それが「3日が30日、30日が三ヶ月」とインタビューで行っていたゼレンスキー大統領の言葉は強く響きます。確かに、首都キーウ防衛に成功したことは、ロシア側の不味さもあったけれど、やはりウクライナ国民の地力だと思うし、あれがあったから今世界がウクライナを支援している事も事実だと思うし。ただし、ここ最近では地勢的にもロシア側に有利な東部でのロシア側の侵攻が進んでいて、ウクラナイナ側としては厳しい状況に。只以前からウクライナ側も、本格的な反攻は西側からの支援準備が整う6月に入ってからと行っているので、今は兎に角戦線拡大を耐えている時期なんだろうか。ただし、孤立しつつあるウクライナ軍も出てきているようなので、それにも限度はありそうだけれど。

今回のウクライナへのロシア侵攻を見ていて感じるのは、やはり「専守防衛」というのは自国を戦場にして戦う気持ちがないと成り立たない考えだなと言う事。日本の場合は、ウクライナのような「国境」を挟んで対峙しているわけではないので状況は異なるのだろうけど、だからこそ海上にある「了解」を明確に示す強い行動が必要でしょうね。海上にある見えない国境線を超えて領海侵入した場合には、既に領土に上陸したと同じ意味として強硬な対応をするという強い気持ちがないと、相手が日本の土地に上陸して、侵攻を許して、被害が出てから出ないと対応出来ない事になってしまう。それって、まさに今のウクライナだよなぁ... 

今回のロシア侵攻もあり、欧州各国だけで無く、日本も防衛費を増大させると表明していますが、幾ら武器を艦船を準備しても、まずはそれを使って戦う人がいなくては無意味。ウクライナ等の欧州では、先の大戦経験もあって軍事訓練などの経験がある人も多いからまだしも、日本の場合は「戦争」や「戦い」自体がタブー化されていて、実際に武器に触れるどころか、モデルガンだってそう簡単には使えない。日本に侵攻してくると予想されるのは、ロシア、中国、北朝鮮、そして韓国あたりが危ないのだけれど、実際にそれらの国が日本に武器を向けたときにどう対応するのか、真剣に考えないといけない時代だなと思います。少なくともロシアに関しては、今回のウクライナ侵攻で軍事が弱体化するかもしれないけれど、だからこそ手負いの猪じゃないけれど危険度は上がるかもしれないし、中国に至っては尖閣諸島を初め太平洋進出の野望をもう隠そうともしないし。色々考えると、ウクライナの危機は、決して対岸の火事では無く、日本にも起こりうる事象として真剣に考えないといけないなと感じます。 

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