2022年5月31日

海底金鉱

数日前にテレビでチラ見して、「あれなんだっけ」と朧気ながら記憶していた話の詳細を運良く見つけることが出来ました。テレビを見たときには「金を吸収する藻を海底に沈める」くらいしか耳に入らなかったので、何のこっちゃいという反応でしたが、こうやって読み直してみると、海底にある「熱水噴出口」からの金属資源の話と、菌を吸収しやすい「藻」の話が合体した今回の実験の話だったんですね。 


海底から噴き出す熱水には、様々金属類が含まれていて、金を初めとした貴金属やレアメタルも含まれることは以前から言われていたけれど、その場所が海底不覚だったりするので、回収する効率(=コスト)が釣り合わず今まで手つかずな状態に。それを特殊な「藻」に吸着させることで、熱水が作った周辺の岩石を採掘するのではなく、熱水からそのまま金属資源回収できるので、効率としては大きく改善する事になるんですね。

その「ラン藻」は東北の温泉地に存在するものらしい。そうなると、熱水の中に入れても問題無いんだろうなぁ。ただ、単に藻を集めてそこに沈めてもどうしようも無いだろうから、記事にも書かれてるように乾燥粉末化してシート上に加工するところまで研究が進んで、初めて今回の実証実験が可能になるレベルまで効率化されたんだろうなぁ。でも、藻とはいえ乾燥粉末化しても「藻」として機能するのか、それが不思議。さらにさらに、反応活性化のためにシート表面にライトの光を当てると効率が上がると言う事は、光合成見たいな仕組みと感科刑して、熱水から金成分が抽出されるんだろうか。この辺り、やはり自然の力は不思議としか言いようがないですね。

ライトを点灯するための電気エネルギーは、海上から供給しなくても、熱水を利用した温度差発電とかを作れば良いんじゃ無いだろうか。今回1年一寸このシートを海底に沈めていて、今年の9月に回収する予定らしいけれど、1年間でどれだけの「金」が回収できるか楽しみですね。勿論、使用したシートのサイズ次第で回収量は大きく違ってくるわけですが、是非実用化して欲しいなぁ。「金」は装飾品だけで無く、電子回路製造においても重要な素材の一つですからね。

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