ロシアによるウクライナ侵攻は、まだまだその終わりが見えない状態ですが、ウクライナ東部に戦力を集中して国境沿いの占領地を確率しようとしているロシア軍が、その中心地の一つハリキウ市から撤退する様子というニュース。数日前には、近隣地区の渡河作戦をウクライナ軍に撃破されて、一個大隊(1000人規模?)に匹敵する戦力を喪失したことも大きかったようですが、前回のキーフ攻略失敗の経験が生かされていないことがロシアらしいというか何というか。
いろいろな情報を見ていると、元々の計画ではウクライナの北部、東部、南部から電撃的に侵攻し首都キーフを陥落させ、一気に決着を付ける第一弾の予定が、ウクライナ側の頑強な抵抗で失敗。北部からの侵攻とキーフ攻略を諦め(後回し?)て、当時優勢だった東部・南部へ戦力を集中して領地確定させる第二弾の計画も、今回のハリコフ撤退で怪しくなってきました。地理的には、ウクライナの東部地域の北側(上側)からロシア戦力を押し戻せれば、今度は東部南側(下側)から南部へと延びる戦力を分断できる可能性も出てくるわけで、今後欧米からの武器弾薬が揃ってくれば、あながちそれも不可能では無さそう。ロシアとしては、最低限は黒海沿岸地域の試合を確率したいところだろうから、この第三弾の計画はこれまで以上に激しさを増すのだろうけど、それはそのまま先頭の長期化にもなるわけで、ウクライナとっても嬉しいことではない。
ロシア軍が予想外の苦戦をして居るとは言っても、兵力的にはウクラナイ軍を凌駕している事は事実な訳で、ウクライナ軍も今の状態があと何ヶ月も続くとなれば、幾ら先頭で勝利しても疲弊度は大きいでしょう。ウクライナ、ロシア、どちらにとっても我慢比べの状況に成りつつあり、それはどちらの国にとっても国民にとっても、そして世界にとっても良い事は一つも無い。ただ、ロシアが戦争以前の状態に戻すことは無く、何らかの利益確定それもそれ相当の利益確定しなければ戦闘終了はしないだろうし、ウクライナ側としてはそれは絶対に認められない事だろうし、妥協点は永遠に見つからない可能性も。結局は、どちらかが白旗を上げない限り戦闘終了は有り得ない状況になってしまい、それは今後も暫く続くという負のループに完全にはまってしまいました。
ロシア・ウクライナ両国が以前から丁々発止しあっていたならばまた話は別だと思いますが、今回の戦争はロシアが一方的に仕掛けて侵攻してきたもの。となれば、いかにロシアに対して戦争遂行の意志を止めさせて収めさせるか、その努力を世界は続けないといけない。欧州や米国のように、直接武力支援をする事は出来ない日本としては、本来ならば政治的な力を発揮するべきだと思うけれど、正直なところそれほどの力は無いし、発揮できる術も無いのが実状だと思う。経済的な支援策が一番可能性が有ると思うけれど、国内経済もまだまだ先行き不安な状態では、それも難しいのかな。苦しみながらも、ウクライナが持ちこたえていて、あまつさえロシアを推し変えつつある状況を、これからも変えること無く拡大しないと今回の戦争は終結しないだろうけど、それがいつまで続くのかに寄って世界の考え方も変わりそう。この戦争が第三次世界大戦になるかどうかは分からないけれど、第二次世界対戦以来の大きな出来事であることは確かですね。だからこそ、大きな犠牲を払っただけの知恵なり経験を次の世代にちゃんと伝えないと。
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