2022年4月7日

HUD on Car

車のフロントガラスへの表示に関して、安全基準を設けるという記事。私の車にも、オプション設定でしたがこの「ヘッドアップディスプレー(HUD)」を実装しており、ハンドルの上辺りに速度、回転数、右左折情報等が表示されます。便利な機能だと思うし、一番楽なのは必要な情報を見る為に視線を動かす範囲が必要最小限で済むことで、運転時のストレスがかなり軽減されます。何度かこの表示をオフにして比較してみたことがあるんですが、

  • 速度表示等は、視線を下に落としてハンドルの隙間からインパネ表示を見ないといけないので、その上下の動作(頭の上げ下げ)と、ハンドル位置(左右に曲がる場合、ハンドルの水平部分が視線に被る場合がある)に寄って見えなくなる場合にストレスを感じます
  • ナビ情報に関しては、さらに左手のダッシュボード上にあるナビ用の情報パネルを見なければならず、これも頭の移動を伴わないと視線移動だけでは表示内容を見るのは厳しい。また、右左折時等は咄嗟の判断と操作が必要で、その時に視線が移動したりすると反応が遅れる場合も
といった課題を感じました。勿論、多くの車にはHUDなんて付いていないわけで、そう言う車のドライバーはHUDが無くても安全運転をしているので、自分が甘えているだけと言われても反論できないのですが、でもHUDが装備されていることでより安全にかつ自分のストレスも少なく運転出来るのであれば、その価値は活用するべきだろうし。

現在の車では、投影装置の都合もあるからハンドルの上部フロントガラスにB5サイズ位の面積に表示されるだけで、表示内容も限定されています。ただ、もしフロントガラスの多く部分に今後投影が可能になるのであれば、是非実現して欲しい機能があります。それは、窓の外に見える実際の道路に合わせて、車線変更指示とか分岐の進入先案内とかの情報を投影して欲しい。MRとかARっぽい感じで、眼に入る現実の光景にデジタル情報を投影してくれると、正直視線移動も不要になるわけだし、視認性も向上するだろうし。現実的には、ドライバーの視線を認識出来るような車内カメラがあって、そこから見えて居るであろう対象物の位置情報を導きだし、それにデジタル情報を重ねる形で正面のフロントガラスに投影する。それをリアルタイムに更新するという、結構高度な情報処理が必要になるけれど、今のデジタルリソースで出来ない訳じゃ無いと思うなぁ。これが実現されると、初めての場所であってもかなりストレス無く運転できるんじゃ無いだろうか。勿論、後方モニターとか接近モニター等からの情報も合成して、左折するときには単に道順を表示するだけで無く、左車線の状況を見ながら運転ガイドも提供するとか。ある意味自動運転の技術にかなり近くなると思うけれど、その一歩手前の「運転補助」というレベルでもかなり有効な技術になるんじゃ無いだろうか。

視覚情報もそうですが、音響関係ももう少し改善してくれると嬉しいかも。私の車は、標準の音響システムを使用して居ますが、前後左右に複数のスピーカーが車内に内蔵されていて、しかも音像の位置を運転中に一番よく聞こえるように、デフォルトの車内中央から少し前側かつ右側(運転席側)に移動しています。ですから、ドライブ中はiPhone 13 Proの音楽再生がずっと続きますが、あまりに音響効果が良いので外の音が聞こえない。救急車とかの緊急車両接近の音が聞こえず、回りの様子を見て「あれ?」と思って対応した事もありました。最近の車はエアコンが完備して居る物も多いので、多くの場合は窓を閉めたまま走ることも多いだろうし、そうなると外音が殆ど遮断されてしまいます。外部モニター用のマイクを付けて、ノイズキャンセリングイヤホンみたいな、外音遮音と外音取り込みの機能実現を実は結構欲しています。車の場合、本体自体から色々なノイズが出ているから、何処にマイクを取り付けて、どの様に集音された音素を判定するか難しいとは思うけれど、出来ない話では無いような。HUDの拡張とともに、聴覚機能の拡張も期待したいなぁ。

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