2022年4月6日

乗り込んで改革

実業家のイーロン・マスク氏が業を煮やしてTwitterの株を買い占めて筆頭株主となり、さらに不満な使用改革のために取締役に選任されたという記事。Twitterは便利なツールだけれど、編集機能が無いことが最大の問題点だと自分も含めて多くの人が感じていたけれど、このマスク氏もその一人だったらしく、自らも編集機能の追加を要求していたところ、早速正式にトライアルが始まるらしい。

編集機能に関しては、一度投稿してしまうと誤字脱字の修正すら出来なくて結構不満が大きかったと思います。一方で、既に拡散したツイート内容を、後から別の内容に改編することも可能になるわけで、そうなるとtwitterの拡散能力を悪用される可能性も大きい。どうな場合にも、善悪というか本来の目的や機能とは違った物を生み出してしまう場合もありがちですが、それをリスクと考えるかどうか難しい所。

例えばWikipediaの場合は、編集履歴が残るので、全く異なる内容に後から書き換えられたとしても、誰が何時どの様に変更したかは遡ることが出来、それによってその変更が適切なのか再考することも可能。「有志による百科事典」という位置付けのWikipediaだからそう言う事が必要だと思うし、だからこそ最初から実装されていたんだろうけど、日常の呟きを表示する「だけ」のtwitterにそこまで必要なのかは、多分初期の頃は適切な疑問だったと思うんですよね。ただ現在ではtwitterを初めとするSNSツールは社会基盤に近いものになってきているし、その影響力も無視できない位の大きさになっていますから、やはり直すべき部分は必要に応じて修正出来る機能は必要だと思う。一方で、やはり改編を防止する抑止するという目的のためには、履歴保存見たいな機能も必要でしょうね。ただ、「てにをは」を変更する行為と、内容を書き換えるような行為を同列に扱う事が正しいのかどうかは議論が必要かもしれない。

所で、イーロン・マスク氏は今回世界の長者番付1位となり、資産が30兆円近くあるらしい。今では電気自動車で世界を席巻しているマスク氏だけれど、テスラを造っている当時は無謀な挑戦者みたいな扱いだったわけで、やはり一つの世界を作る人は何かが違うんだろうなぁと改めて感じます。Twitter自体、既に一つの世界観を形成しているのだけれど、色々不具合というか問題も指摘されているわけで、それをどの様にどれだけマスク氏が改革できるのか。ただ、それが成功しても、その結果がマスク氏にとって気持ち良くても、我々がそう思うかどうかは別なわけで、その辺りがどれくらいの物なるのか、一寸見ていきたい気もします。そう言えば、昔何かの漫画で、気に食わないライバル会社に対抗するために、お金持ち(?)だった主人公がそのライバル会社を買収して社長になり、その会社の改革をしてしまう見たいな話を読んだ記憶があるんですが、あの漫画の世界観が現実になった気分ですね。

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