キーフ(キエフ)近郊の村ブチャでの惨状が、世界的に大きな反響を生んでいるけれど、それよりも酷い状況の場所もあるという話も出ていて、もう言葉も出てこない。さらに、戦場の混乱が生んだ悲劇と最初は思っていたけれど、どうもロシア軍は最初からこう言う事を計画して、それによって恐怖で住民や地域を支配しようという計画があったような話も出てきていて、もうどれだけ残酷になればそう言う事が考えられるのか...
世界からの批判に対して、ロシア側は西側の捏造自作自演と国連で強弁するけれど、直ぐに民間の技術で情報が集められて論破されてしまう。以前なら、双方の水掛け論に終始して、確かに一方の主張が正しそうに見えても、それを裏付ける証拠が無いと中々完全に指示することも難しかったけれど、今では客観的な映像もあるし、場合によっては無数のSNSへの投稿でリアルタイムに再現することも可能になりつつあります。欺瞞をする側としては、生半可な偽装工作ではもうだませない時代になったわけですが、逆にそれ故に攻撃を徹底的に行い、証拠を壊滅させて消してしまうようなことも、今回の状況からは感じられてますます憂鬱に。
戦争犯罪として提訴する動きがあるんですが、誰を提訴するとしてもロシア側は譲らないだろうし、それ故に本島に責任のあるロシア政府関係者だけで無く、ロシア全体がこれから長い間世界から隔絶したような時代が始まるんでしょうね。国内からの大きな反戦の声が出てくればかなり状況は変わりそうだけれど、国内の世論調査を見ても8割以上の国民が今回の進行を指示しているような結果が出ていて、それだけ国内のプロパガンダが進んでいるのか、あるいは国民自体の認識が我々とは違うのか。前者だとすれば、同じように国内の情報統制をしている中国に何かあったときの恐怖を改めて感じるし、後者だとしてもやはりこれだけ情報が世界的に網羅されている時代に何故そう言う事が起きるのかと言う疑問も。
比較的ウクライナ軍の抵抗が大きく現在ではロシア軍を押し戻したキーフ周辺ですらこういう状態ですから、それ以上の激戦が今でも続いている東部や南部の状況は、これよりも良いわけが無い。既に街全体が砲撃で廃墟化しているような場所もあるみたいで、そうなるとそこに多数の死使用者が存在していても瓦礫に紛れて、本当の状況が分からないままに戦争が進んでしまいます。戦争の悲劇は、それを共有する事で再び同じ事が起きないようにすることが重要だと思うけれど、それすらも否定するような行為に感じられます。ロシアは5月9日の対ドイツ戦勝記念日に向けて、一定の勝利を勝ち取るために今後激しい戦闘がウクライナ東部南部地域で起こると予想されていますが、どうしたら一日も早い解決が生まれるのか、祈ることしか出来ない事に歯がゆさしか出来ない。ロシアの理不尽な行為は正されないといけないと思うけれど、その為には浮くラナイの人達の更なる犠牲が発生するだろうし、かといってここで戦闘が終わってしまえばこれまでのウクライナの人の犠牲も報われないだろうし。いずれにしても、ロシアが負うべき責任はどんどん大きくなってきているし、それは対ウクライナだけでなく、これまで行ってきた別の国々に対しての責任も、今回は再考する必要が有るんじゃ無いだろうか。
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