2022年4月20日

牛丼の中毒性

吉野家の役員が早稲田大学での講義で、不適切な発言をし、それが問題となり炎上して解任された件。最初その話を聞いて、当時の発言(※まぁ、今の時代許されるような内容では無いので書かないけれど)の語句を聞いて、一番最初に思ったのが、「この発言者は自分よりもかなり年齢上の人だろうか」と言う事。それ位、申し訳ないけれど使っている言葉というかその台詞が、前時代というか、自分の父親当たりの世代が良いそうな台詞だなと感じたんですよね。

で、その役員氏が自分よりも一回り近く若い人で、その人が大学一年生というかまだ20歳にもなっていないような学生に対して一昔二昔の言葉を使ったというので、二度目のビックリ。あの台詞って、自分の若い頃の任侠映画にでも出てきそうなくらいの物だと思うのだけれど。なんであの場所でああいう言葉の選択をこの役員氏はしたのだろうか。何か事前にリサーチして、抗議対象層に受けると思ったとはとても思えない。となると、自分が好んで日頃から使っていた語句の中に、ああいう言い方があったのだろうか。この役員氏の履歴を見てみると、某生活用品製造メーカーで有名な商品の販売に携わっていたことがあり、結構有名な人らしい。某局で放送されている、コンビニやファストフードの商品対決番組にも、何度か登場していたことがあるらしい。そこから想像すると、今回の早稲田大学だけで無く、日頃から請われてそう言う商品開発とか市場開拓みたいな話をしていたんじゃ無いだろうか。で、そう言う場合の参加者は、多分もっと年齢層も上で、今回の様な発言が理解される、ウケる世代層が多かったのかもしれない。

理由はどうあれ、発言内容にしてもその後の対応にしても不適切であることは確実。さらに、今回の騒動の影響で、吉野家として発表を予定していた新製品も一旦お蔵入りとなり、会社自体の損害も小さくないだろうし。経営に責任を負う役員とすれば、十分進退を問われる行為だし、即刻解任されたのも当然というか、それでもまだ足りないくらいかも。この役員氏は、自分でも経営に関しての塾みたいなものを運営していて、もしかしたらそちらでの活動や講義内容が影響している可能性もあるかもしれませんね。メディアとしては、そちらの取材も進めてさらに問題発言が掘り起こされるのかもしれない。

今回の発言も言い方は拙かったけれど、同様の意味でも、「牛丼に馴染みのない、特に市場として未開拓の若い女性層の取り込みを目指して、リピートしたくなる商品として牛丼を改革していく必要が有る。」 位の事を言えば、かなり納得して貰えたんじゃないだろうか。私自身吉野家にはもう10年? 20年? 以上入っていないので昔のイメージしか無いけれど、あの雑然とした雰囲気の中、ひたすら牛丼を掻き込んで行くというのが、どうも落ち着かなくて嫌なんですよね。同じ感じでも、駅のホームの駅そばはそんなに抵抗は無いので、何が違うかは自分でもよく分からないけれど、やはり座って食べる食事としては、ちょっと残念感を感じかなぁ。牛丼自体は、言ってみればすき焼きの親戚みたいな物で、あれはあれで美味しいと思うし、ちょっとした中毒性もあると思う。牛丼にしても、それ以外のカツ丼とか親子丼も、牛肉や豚カツ・鶏肉等の具材も美味しいけれど、「丼汁の染みたご飯」が自分的には一番のご馳走だと思うんですよね。最近はやらないけれど、お味噌汁にご飯をいれた「猫まんま」同様、あれは確かに中毒性があるかも。

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