中国上海市での新型コロナウイルス感染拡大の状況ですが、あれだけ大規模かつ徹底的な隔離政策(ロックダウン)をすれば、いくら何でも早々に終息するだろうと思っていたら、三週間過ぎても拡大傾向は止まらずに、隔離政策もそれに合わせてどんどん厳しくなっている様子。
上海市と言えば、都市人口だけでも2400万人と東京都の倍近い大都市。その2400万人の殆どが自宅軟禁みたいな状態に一月近くも置かれているわけで、幾ら中国と言えども暴動騒ぎが起きない方がおかしい位。個人的に不思議なのは、未だ衰えない新規陽性者数で、その殆どは無症状らしいのですが、あれだけ徹底してロックダウンをして人の移動を制限していれば、例えば家族全員が感染したらそれ以上広がらないだろうから、2週間もすれば家族内感染も一巡してそこで止まりそうな気がしますが、そうならないのは何故だろうか。
また、中国は独自にワクチン開発をして、それを国民に接種して対策も万全のはずだったんですが、どうも変異株にはその効果は薄いようで、日本などが使用しているmRNA程現時点では予防効果は無いみたい。そう言う複数の条件が重なって、今の感染爆発にも近い拡大が発生しているとのことですが、別の見方をすれば隔離するだけの対策では、感染拡大も感染終息も難しいという事だと思います。日本でも「ブラックアウト」とか「ゼロコロナ」という話を以前は盛んに、今でも一部では言っているけれど、結局一年でも二年でもその状態を続けることが出来るなら良いけれど、経済を生かすためにも短期間で決着を付けるには、やはりワクチン等の「攻めのツール」も必要と言う証しだと思う。勿論、中国や台湾に韓国とか、当初ゼロコロナ政策で隔離して成功していた地域が、逆に今になって止めようが無い感染拡大に遭遇している気がするんですが、個人的には隔離して感染か具体を抑えた故に耐性が無くて、それが今になって急速に拡大する要因になっているような気がします。
遅い遅いと言われている国内でのワクチン3回目接種ですが、それでも50%近くまで接種は進んでいるらしい。3回目接種が60%を超えると、かなり拡大阻止の効果が出てくるらしいので、あと1000万人ちょっと、10日から2週間くらいで何とか達成出来る数値なので、G.W.の人流が活発になるまえまでに何とか達成したいですね。それによって、再感染の危惧のあるG.W.が第七波(?)の切掛になってしまうだろう。昨日当たり、結構新規陽性者数が下がった値が出て、これは4月初めの新学期・新年度の人の移動の影響が落ち着いて来た結果ではと、今朝のニュース等でも言っていました。そうなると、次のリスクはやはりG.W.の人流な訳で、かといって今から移動禁止も出来ない。やはり、まだ接種が進んでいない若い世代を中心に、もう一踏ん張りワクチン接種を進めて、何とかG.W.を乗り切れば、今年の夏休みこそは、コロナ禍以前に近い「夏休み」が戻ってくるかもしれない。もう一踏ん張りのもう一我慢は、中々厳しいけれど、最後の我慢と思ってこのG.W.を何とか乗り切りたいですよね。上海市の動向は、そう言う意味で申し訳ないけれど、大きな他山の石になりそうな気がする。
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