2022年4月17日

言葉の壁

ウクライナからの避難民支援で、現地から日本に避難して到着する人達の映像やニュースが流されていますが、ひとまず戦地から離れて安全は確保されたとしても、何時までか分からない不適期間異国の地で生活する不安と苦労は予想できない物だとも感じます。日本に家族が居れば、取りあえずそこにお世話になることも出来て多少は安心出来るんでしょうけど、全く親族や知り合いも無い中、取りあえず日本に来ましたという人達も少なくないようで、そう言う人達はこれからどうするのか、どうやって生活していくのか、新しい不安に苛まれる日々がこれから始まるのだろうなぁ。

色々不安や不具合はあるのだろうけど、やはり「言葉の壁」は何ともしようが無い。隣国である、ポーランド語もウクライナ語とは異なると聞いてちょっとビックリしましたが、ウクライナ語と日本では全く基本が異なる言語だけに、かなり難しい事は想像するまでも無い。ただ、あくまで個人的印象なんですが、欧州の人達は他国多言語の人の集まりなので、我々よりは多言語習得の才能はあるような気がします。それでも、多分元々はラテン語という一つの言語から今の各国語に派生した物だろうから、何となく同類の匂いというか、ベースは共有出来る利点はあるんでしょうね。でも、一日二日で直ぐに習得出来るものでは無いだろうし、それが日本語となればさらに難しく厳しいだろうし。私も、仮に日本語戦場となり海外に避難しないといけない状況となった場合、英語が通じる例えばシンガポールとかアメリカとかなら、苦労はしても何とか出来るかなと言う微かな希望が持てるけれど、それが韓国とか中国とか日本語も英語も駄目みたいな環境に放り出されたら、多分絶望しか感じないと思うなぁ。

そう言う意味では、日本の国際貢献の一つとして、多言語コミュニケーションのサポートって、実利も含めて考える必要が有るんじゃ無いだろうか。と言っても、国民にいきなり外国語教育をするのは無理があります。個人的に思うのは、今それなりのレベルで実用段階に成りつつあり、スマホでの翻訳機能をもっと洗練させて、例えば翻訳用の言語データベースは共通化して学習効果を発揮させて、寄り精度の高い翻訳が出来るようにして、 各ベンダーが使いやすいようにするとか。勿論難しい会話はまだ厳しいだろうけど、日々の生活に必要な会話とか手続き関係の語彙を充実させるだけでもかなり違うはず。また、会話だけで無く、ニュースや情報配信も翻訳できるようにして置けば、取りあえず一人に一台スマホを渡すだけで、生活のかなりの部分をカバー出来るんじゃ無いだろうか。さらにそのスマホには、生活支援金を電子マネーで使用出来るようにすれば、相手も特定出来るしどう言う部分で困っているかなどのアフターケアもしやすいんじゃ無いだろうか。

一方で、日本人としてもこれまで日本語だけしか出来なくても全く問題無い世の中が、それだけでは足りない世の中に変化しつつある事も自覚しないといけないような気がします。日本語以外に、多少は使える他国言語を一つか二つ身につける、というのが新しい「教養」みたいなイメージになったら、日本の人材プールがもっと充実するんじゃ無いだろうか。特に一度凝り出すと際限が無くなる日本の「オタク気質」は結構ハマる気がします。そんな中でも、やはり英語はある意味世界の共通語として、少なくともビジネスの世界では常識になりつつあるし、そう言うスキル獲得が、実は地道な国際貢献にもなるし、いざというときに身を助ける物になるんじゃ無いだろうか。いずれにしても、まずはウクライナの人達を地理的に遠い日本からどう援助して戦争を終結させるのか、それが重要な事ですが中々その糸口すら見えない今にジレンマを感じます。

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