2022年4月1日

守りと攻め

ロシアのウクライナ侵攻に関しては、色々と考えさせられる事が後から後から際限なく生まれてくるんですが、やはりああいう状況がもし日本に発生した場合、自分達はどの様にして家族を守り、仲間を守り、国を守れば良いのか、非常に重い命題を考えさせられます。

日本は島国なので、今回の様に陸路を進駐される事は無い。どうしても海路、あるいは空路による進入が考えられるので、それに対しての対応を考えれば国内に侵入する勢力の多くは撃退可能な気がします。ただし、その為には海上警備をもっと密にして、かつ相手を圧倒出来るだけの海上戦力が必要だけれど、現状の海上自衛隊の戦力が十分かどうかは分からない。でも、何となく足りない気はしますよね。相手国にも寄るけれど、例えば今のロシアや中国が相手としたら、幾ら精強な海上自衛隊でも厳しい気がします。勿論、艦艇同士の対戦だけで無く、航空戦力もそれに加わるだろうけど、そちらも日本の航空自衛隊としては厳しいと言わざるを得ないのでは。質だけならまだしも、圧倒的な数量の差は何としても埋めがたいだろうし。

それを補完するのは、今回のウクライナ側の防御にも見られるような、無人機やドローンを利用して、言い方は悪いけれど効率良く人命を晒さずに相手に打撃を与えるやり方で、これなら工業力的には決して相手に劣らない日本としては、かなり有効な手立てになりそうな気がします。それでも、生産力だけ見れば、ロシアには勝てるだろうけど世界の製造工場となっている中国相手だと、物量で来られたらやはり厳しい気がします。日本の場合、原材料が国内で調達出来るものは限られているから、それこそ素材から集められる中国に対してだと厳しい。そうなると、日頃から最悪の状況を想定して最善の準備を進めないといけないのだけれど、そこには先ず防衛予算の壁があり、次にそう言う行為を「戦争参加」「侵略準備」などと都合良く言い換える彼方の方々が邪魔をするわけで、そう言う内なる敵にどう対処するかが、もしかしたら今最大の課題なのかもしれない。

ウクライナの状況を見ていると、戦車対策が注目されるけれど、ロシア側が惜しげも無く投入しているミサイル攻撃は、海上からでも可能な訳で、日本としては先のUAVも含めてどうミサイル対策をするのかという重要姓を改めて認識したと言えるのでは。少し前に迎撃システムのイージスアショアが陸上配備から海上配備に変更になったけれど、あれを再び陸上配備にしてでも防御対策を準備しないといけないのでは。ミサイルの場合、相手は数を頼りに打ち込んでくるのだから、こちらも迎撃システムを陸上に設置してどんどん補給できるような体制を考えないと、あっと言う間に日本中が攻撃されてしまう。特に日本の場合は木造建築が多いわけだから、一旦火災発生となれば一気に広い面積が灰燼になる可能性も高いわけで、 そうなると所謂「敵基地攻撃能力」だって真剣に考えないと、多くの国民の犠牲を払っても対応出来ない状況になりかねない。「憲法9条があれば」と一部の人は言うけれど、あれはかなり譲歩した見方をしても、日本が他国に侵攻する事を戒めている内容なわけで、他国が攻め込んでこない事を保証してくれるわけじゃ無い。言い方は悪いけれど、机上の空論を振り回すのでは無く、もっと現実的な話を今だからこそ考えなきゃ行けない気がしますね。

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