昨日大規模な計画停電の可能性があった東京電力と東北電力は、地域の節電活動や発電施設の綱渡り運用もあり、何とか停電は回避出来ました。ただ、東京電力管内では、今日も停電の可能性があり、引き続き節電などの対応が必要な状態。今日も寒さが厳しい天候で、もしかしたら昨日の反動で節電活動が昨日ほどでも無いかもしれないので、一寸不安ですよね。
静岡県は、富士川を境に東側(東部・伊豆地方)は東京電力管内で使用周波数が50Hz、西側(中部・西部地方)は中部電力管内で使用周波数が60Hzと別れている場所。その為、昨日の計画停電に関してのニュースでは、該当する県東部地域は節電要請等する一方、中部電力管内の西部(浜松)中部(静岡)では、そこまでの危機感は感じられない感じでした。うちは、暖房はガスファンヒーターなので、実はエアコンは夏場の冷房しか使わないので、それなりに貢献出来たのかなと言う感じ。暖房力では、エアコンの暖房機能よりもガスファンヒーターの方が圧倒的なわけで、あんなに寒いのにエアコンに頼ると言うのが個人的には一寸理解出来ないのですが、まぁガスファンヒーターにしても石油ファンヒーターにしても、火災の懸念からアパートとか賃貸物件の場合は使用出来ない場合もありますからね。自分が就職した時に入ったアパートが、石油・ガスストーブ禁止の物件で、当時はエアコン買うお金も無かったので、最初の数年間は冬場はコタツと電気ストーブしか無い状態で過ごしたんですが、流石に厳しくて管理会社に頼み込んで石油ストーブを使わせて貰ったのは今では懐かしい思い出です。
今回の停電は、先日の東北の地震で火力発電所が大きな被害を受けたことに加えて、季節外れの寒さで電力需要が急騰したことや、悪天候のために太陽光発電等発電量が下がっていたこと等が原因。悪条件が偶然重なってしまったわけですが、それでも以前から電力供給に関しては不安も指摘されてきたし、今回は何とか凌いだけれど今後の事も考えて、節電要請だけで無く抜本的な対策が必要でしょうね。今回は、地震で火力発電所が停止した事が大きな要因の一つですが、その火力発電設備にしても老朽化していたり一旦停止した物を何とか再稼働させて凌いでいる物なので、何時故障したり停止するか分からない綱渡り状態。直ぐに新規の発電設備が増強できるわけでも無いので、今可能性があるのは、やはり停止している原子力発電所を早く再稼働させて、ベース電力を確保して、火力筆でんの負担を先ず減らすことが最優先課題だと思うなぁ。
その原発にしても、今すぐに再稼働準備を始めても、夏のピーク時対応には間に合わないかもしれないと言われているわけで、一刻の猶予も無い状態なんですよね。さらにウクライナ情勢から、ロシアからの天然ガス輸入がほぼ期待出来ない状況では、その火力発電にしても期待通りの発電が確保できるかは不確定。このまま何もしないでいたら、今年の夏は今回以上の状況が合ってもおかしくない。さらに、自動車業界などはBEV化を言っているのであれば、もっと電力消費は将来増えるわけで、そう言う意味でももっとちゃんとした電力政策が必要なはず。原子力規制委員長は「安全に妥協は許されない」と言っていて、それは立場上も目的的にも正しいのだけれど、その「安全」に関してもある意味何処かで妥協しないと、いつまでも「未達」という事になりかねない。さらに、今回の様に周りの状況によって、その妥協点も変わることもあり得るし、そうしないと使わない原発の安全性のために、取り返せない人命が危機に陥ることになるかもしれない。今回は間に合わないけれど、政府としては今決断をする必要が有るんじゃ無いだろうか。
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