いろいろと舌禍事件を起こしている川勝平太静岡県知事。今回もまたそれに近いと言えるような、こんな発言を。まあ、県知事として地元の高校が選抜されず悔しい気持ちもあるだろうから、「残念だ」くらいまでは許容範囲だと思うけれど、「判断がおかしい」とその決定に介入するような発言はアウトだろうし、先行者は辞任するべき」とまで言うのは完全に逸脱した発言だと思う。
勿論、私も東海大会で準優勝した聖隷クリストファー高校が選抜から漏れて、準決勝で敗れた高校が選抜されたことには違和感を感じるけれど、既に確定してしまったことにいつまでも文句を言うのもどうかと思う。一番救われないのは、当事者の聖隷クリストファー高校の選手達でしょうね。網気持ちを切り替えて、夏の甲子園に向けての準備を始めているだろう時に、また蒸し返されるわけだから。
世間的には、この東海大会での結果と選抜結果はおかしいという意見が多数のようですが、「実は...」というこんな背景を説明する記事も。勝利することが絶対条件であるプロ野球ならまだしも、教育的要素が大きいはずの高校野球でその方針から逸脱するような行為・プレーが行われていたとするなら、選抜校選択から外れたことも仕方ないという事ですが、それならそれでやはり責任者は説明する義務が有るんじゃ無いだろうか。だって、どの様な理由で何処の高校を選抜して、この大会を開催するという事を明確にしないと、結局は何か恣意的な運営が行われても分からないわけですからね。だから、春の選抜高校野球はもっと選抜制を強く押し出した無いようにすれば良いと思う。例えば、各地区大会の優勝校と、それ以外は地区大会の上位校から前年実績や日頃の活動内容から選抜する、みたいな。 「選抜高校野球」なんだから、もっと選抜する範囲を広げて、且つその選択基準ももっと明確化する切掛にするべきでしょうね。そう言う意味では、逆に夏の甲子園は「21世紀枠」のようなものは厳しい言い他だけれど、地区大会を勝ち抜いてきた出場校に対して失礼だと思う。そこは純粋に地区大会の結果のみで出場校を選抜するのが、厳しいけれど明確な決定だと思う。
今は「聖隷クリストファー」という名前ですが、自分が高校生の頃は「聖隷学園」(多分)という私立の女子校だったんですよね。当時浜松市内には、聖隷、誠心、西遠という三つの私立女子校が有ったんですが、聖隷は聖隷クリストファーと校名が変わり男女共学に、誠心も開成館と名前が変わって男女共学校になり、残っているのは西遠学園だけ。浜松市立高校も、元々は女子校だったけれど今は男女共学校になっていて、これも少子化の表れかなぁと思っていますが。ちょっと面白いのは、その元々は女子校だった高校が、男女共学になると野球部が強くなって、甲子園を狙うような強豪校になっている事。それ以外のスポーツ全般も強くなっているんですが、新しい風が入って活性化されたからなのか、新興高校として知名度アップのために力を入れているからなのか、その辺り不思議な気もします。仮に、後者の場合それ故に記事にも書かれているような「勝利至上主義」みたいな事が生まれているとしたら、それはとても残念だけれど。そうなると、知事の発言はますます見当違いな発言になってしまう。
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