2022年2月18日

衰退するジーンズ

佐々木俊尚氏が取り上げていた、ジーンズの衰退の話。 早速Voicyでも取り上げられていて、ジーンズを反逆の象徴として取り上げたお話をされています。確かに、フォーマルの象徴がスーツにネクタイとすれば、インフォーマルというかそう言う「スーツの権威に反するもの」がジーンズであった時代もありました。自分の若い頃だと「ヒッピー」とか、ウエストコーストカルチャーみたいな感じで取り上げられていましたね。自分がアメカジとかトラッドみたいな物にはまっていた1970~80年代頃には、ブレザーにジーンズを合わせる「半分フォーマル」みたいな形がは行ってきた時代だったから、あれくらいから「ジーンズ=反社会」みたいな国内の考え方が、段々とノーマル化されて、さらに1990年代には「日常」に変わっていったような気がする。

つい最近まで、フォーマル色の強いスラックスに対してカジュアル色のジーンズが、ズボンの二大勢力だったと言えますが、一時チノパンが流行となって、あれから色々な素材やデザインのスラックス・パンツが出てくるようになり、かなり変化してきたんじゃ無いだろうか。しかも、ユニクロを始め衣料量販店が低価格でそう言うものを出し始めて、どうしても割高なジーンズは押され気味に。あと、ジーンズ生地はどちらかと言えば厚めの素材がそれまでは多くて重い物が多いけれど、スラックス系だと軽い物も多いし、より軽快な感じが好まれているのかも。ジーンズも薄手の素材の物も有るけれど、逆にそうなると心許ないし。あと、今のジーンズは殆どがダメージ加工をして売られているのかな。その分手間もコストも掛かるから、価格競争的にはやはり不利になりますよね。

私も、何十本かスラックスやジーンズ合わせて持っていますが、今では会社に出るときもビジネスカジュアルでジーンズでも可能なので、殆どジーンズで過ごしています。全体の所有本数から言えば半分くらいの20本位だけれど、回転率は一番高い。スラックスなんて、それこそ何かの用事でスーツを着用する時にしか履かないし。個人的にそれだけジーンズ依存度が高い理由は、気軽に洗濯機で洗濯して清潔な状態でいつでもはけるからなんですよね。ジーンズ好きには、ジーンズは洗濯しない物という人も居るけれど、自分は有る程度の汚れはそれも「味」として許容するけれど、流石に一つも二月もそのままというのは我慢できない。最近は毎日外に出ることも無いから頻度的には二週間に一回ジーンズを交換して、使用していたものを洗濯に回すくらいの頻度です。スラックス系の様に、洗濯をしてアイロン掛けとか、場合によってはクリーニングに出す必要が有る物と比べて、断然手間が掛からないのがジーンズ最大の魅力。ガンガン洗濯して干して、そのまま畳んで直ぐに利用出来る便利さが、自分的にはジーンズ一押しの理由。チノパンとかパシュートパンツの様に、同じように皺とか気にせずにはける物も有りますが、素材が薄かったり柔らかかったりして、逆に目立ちすぎる気がするんですよね。ジーンズの場合は、履いているうちに生地の自重で皺が伸びる気がするんですよね(笑)。

まぁ、ジーンズの衰退と言うけれど、これもファッションの一つの流れなので、佐々木氏も言われているように、また暫くしたらリバイバルしてくる可能性は大。実は私も年齢のせいか、普通の時には全く抵抗感の無いジーンズですが、ちょっとお洒落な場所に出かける場合とか、少しフォーマルを感じた方が良いかなと思うような場合には、それまで抵抗なくはいていたジーンズがちょっと恥ずかしく感じるような事が出てきました。せめて皺の無いチノパン辺りを、今後は履くべきかと最近感じるんですよね。でも、チノパンって、あのしわしわが魅力だし。スラックスにすると、それもまたクリーニングに出したり、色合わせしたりと大変だし。ファッションに興味が有るし嫌いじゃ無いけれど、そんなに手間を掛けたくないというずぼらな性格でもあるので、以前のジーンズ見たいな手軽でそれなりに通用する便利な服装が良かったんですが。まぁ、どんな服装にするにしても、そのデザインや素材・ブランド以前に、ちゃんと清潔で見た目に不快感を与えない程度のマナーのあるものであれば、何でも構わないとは思うけれど。そうそう、一度日本のジーンズの聖地である倉敷市に行ってみたいと思っていますが、それまで残っているだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿