2022年2月14日

軽BEV

日本でのバッテリー電気自動車(BEV)普及を考えるコラム。日本で一番BEVが普及しているのは岐阜県で、人口1万人辺りの台数が、岐阜県は34.8台で東京の2倍(15.4台)意外な普及率。その理由は、BEVなら自宅で夜間就寝中に充電出来るので、過疎化によりガソリンスタンドが減る地方では大きなメリットになるという話。

実際、地方では都市部ほど公共交通機関が発達しておらず、頼みの乗合バスも便数が減っている現在、自家用車のニーズはどんどん高くなっています。都会では、家族に一台車があれば十分だけれど、地方に行けばお父さんの仕事用の車、お母さんの買い物や子どもの送り迎えなどお出かけ時の車、さらに場合によっては同居している祖父母とか子どもが利用する車とか、2台、3台持ちは当たり前。うちも最盛期は、父親が仕事用の軽トラと私用の乗用車、母親用の軽自動車、そして自分用の自家用車と4台並んでいましたから(笑)。でも、そう言う光景は何処でも同じなんですよね。浜松は、それでも政令指定都市で電車も南北に走っているけれど、それでも車社会である典型的な地方都市。政令指定都市でも、上位10都市くらいまでは交通機関がそれなりにあるけれど、それでもちょっと郊外に行けば車への依存度は高くなると思う。

そんな地方都市に欠かせないのは、税金的もサイズ的にも扱いやすい「軽自動車」。ところがそれに相当する安価で使いやすいBEVが、今の日本には無いけれど、中国では50万円前後の安価なBEVがブームになっているという話。記事の中で紹介されている中国の安価BEVメーカー「宏光MINI EV」ですが、今回の記事とは全く別に一寸前にYouTubeをウロウロしていたら、このBEVを輸入して分解解析して、国内で同様の安価BEVを作ろうとしているメーカーのコンテンツを見つけました。先日のオートサロン2022にも制作したBEVを出展していて、結構現実的な印象。YouTubeを見出したのは結構前で、輸入したBEVを分解していたり、そこからフレームを作って独自車両を作り出したり、結構面白そうと思いつつ見ていたら、結構注目の的でビックリ。ここまで、オフロードッぽくなくても良いから、もうちょっとシンプルにしたら、結構今の軽自動車を置き換える存在になるかも。買い物とかちょっとした送り迎えなら、一日50kmも走れれば十分だろうし、それならバッテリーを今のBEVの1/3位に減らせるかな。そのぶん軽量化されて、コストも下がっていくだろうし。中国メーカーは電動バイクからの転身組が多いと言うけれど、私などは30万くらいで一人乗りでも良いから、買い物とか10km圏内往復して余裕のある位の三輪バイクみたいなものでも良いと思う。バイク扱いでは無く、車扱いになる形式で、雨の時でも自分や荷物が濡れないようなボディは欲しいけれど。

軽BEVが普及するためには、先ずは機能を割り切って大幅なコストダウンをする事が先決。最近では軽自動車でも100万円超えは珍しく無いけれど、そこに50万円とか60万円位の同等の軽BEVが登場したら、結構大きなゲームチェンジャーになる気がする。中古市場もあるので一気に置き換わることは無いかもしれないけれど、ちょっとした街乗り需用とか、後地方の場合は冬季の性能劣化対策(防寒対策や寒冷地対策に4WS機能とか)が必要なので、その分はもう少し価格はアップするんだろうけど、50~60万円台で軽BEVが登場したら、私も一台直ぐに買ってもいいと思う。自動車メーカーも、いっその事フレームとか共通化する位のことを考えても良いのでは。トヨタのウーブンシティでも、そう言う事を考えてみて欲しいなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿