先日近所のモールの駐車場で、危うく正面衝突しそうになったんですが、実はこの時に不思議な体験をしました。所謂「走馬灯のように人生が蘇る」とか「時間が止まった」みたいな事なんですが、今思いだしても不思議さを感じるとともに、これってやはり人間の脳の隠れた能力なんだろなぁと思い返しています。
この時の様子は、車に取り付けてあるドライブレコーダーに記録されていて、後から何度か見返しているんですが、3Fの屋内駐車場の入口で、左手から対向車が進んできて画面に映った時刻を「00:00:00」とすると、
- 対向車を見つけてブレーキを踏んで、自分の車が停止するのが「00:01:10」(1.1秒後)
- 相手側も気がつきブレーキを踏んで停車するのが「00:02:10」(こちらが停止してから1秒後)
- 相手が中々後退しないので、こちらがパッシングをしたのが「00:03:20」(相手が停止して1秒後位)
- 相手の車がバックし始めたのが「00:05:20」(パッシング後2秒後位)
後から思い出すと、色々と後付けの記憶とか状況が追加されるので、実際の時間よりも長くなりがちなんですが、今でも記憶して居るのは急ブレーキを踏んで停車した直後に感じた記憶で、決して後付けの記憶出無いことは確かなんですが、その内容は1秒2秒の実時間では普通は収まらないような内容のもの。地上からの取付通路を上り、入口でスピードを落としながら左にハンドルを切り始めたところで左手からの対向車が目に入ってくるんですが、
- あっ、また逆走しているヤツがいる
- 反対車線へ降りるんだろうな
- いゃ、この位置からだと赤白のボールを突き破るつもり
- あっ、もっと手前から左に入らないと下り通路に入れない
- あぁぁぁ、正面衝突じゃん(と、慌ててブレーキを踏む)(ここまでが最初の1秒間)
- をぃをぃ、あいつまでブレーキ踏んでないじゃん(と、ちょっと追突に備えて足を踏ん張る)
- あぁ、ぶつかるうぅぅぅぅぅぅ
- (対向車が停止し)あっ、ギリセーフ(ここまでが次の1秒間)
- ボケが、何考えてるんだ。
- 何止まったままなんだよ、下がれよ。こっちが悪いと思っている? (と、ここでしびれを切らしてパッシング)
- やっと状況が飲めたのか、右手を挙げて挨拶してから後退を始める
面白いのは、駐車場入口で対向車を見つけて、一気に脳の活動スピードが加速されて頭の中で状況判断がぐるぐる変化しているのに、ブレーキを踏んで危険度が下がると、その加速された脳の活動が一気に通常のスピードに落ちていく様子も観察されること。それでも、こちらがパッシングして相手に注意しても、中々後ろに下がらないので「何だ、自分から構内ルール違反しておきながら、まだ居直るつもり」とイライラしていたことは記憶していて、今度はクラクションならそうかと思ったところでやと後退を始めたので、結構長い間止まっていた印象があったんですが、ドラレコの映像では2秒程度しかなかったので、この時点でもまだ脳内は加速モード途中に有ったのかもしれない。貴重な体験と言えば体験なんですが、まぁこんなことは二度と経験したくない。やはり今の時代、ドラレコや安全装置の類は必需品ですよね。自分が反対の立場にならないように、安全運転にだけは注意しないと。
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