2021年11月23日

木下都議辞任

選挙期間中の人身事故発覚から、無免許運転の疑いも生まれ、その進退に注目が集まっていた東京都議の木下富美子都議の会見が昨日開催されました。大きな問題だとは思うけれど、放送局各社が夕方一斉に生中継する程の話でも無いと思うけれど、午後6時から始まった会見を民放各局は一斉にライブ放送。丁度夕食時だったので暫く見ていましたが、発言内容は自己保身に満ちた物で、正直聞くに堪えない内容だったです。

自分が聞いた範囲では、議会が仕事をさせてくれないので仕方なく止めるみたいな言い訳をしていたけれど、自分がちゃんと説明せずに雲隠れしているからな訳で、言いがかりも良いところ。それに、今回地検が在宅起訴したのは、7回に及び無免許運転の疑い(免許停止中に運転していた)との事だけれど、元々この件が話題になったのは、交通事故を起こして免許停止中という事が発覚した時に、免許が無い(停止中)期間にスクーターを運転して遊説運動をして居た事からなわけで、その件に関しては今回触れられていないのは何故だろうか。車だと、ナンバープレートを自動的に判断するNシステムで追跡できるから、運転していたという証拠が得られたからだろうか。それなら、スクーターでもナンバープレートの判別は出来そうな気がするけれど。いずれにしても、会見を見ていても事件性を既に示談となっている無免許運転での人身事故に収斂させようとしている風に感じて、それ以外のスクーターや自動車運の無免許運転に関しては、このまましらばっくれようとしている風に感じます。

もう一つ問題なのは、体調不良を理由に4ヶ月間も議会を欠席して、議員活動も説明責任も果たさずに時間を浪費したこと。この「4ヶ月」という期間に関しては、実は3ヶ月以内であれば次点の候補者(自民党公認)が繰り上げ当選できたという事で、それを阻止するためという憶測も。人身事故発覚後直ぐに都民ファーストの会から除名されているけれど、都民ファーストの会としても除名して終わり自分達は関係無いみたいな雰囲気も合ったように思います。彼らも、何となくそのまま忘れられて沈静化すると高をくくっていたのだろうか。その読みは甘かった訳ですすが、結果的に彼らの評価も下げることになるわけだし、除名しても選挙の時に応援していたことや、小池都知事との関係はずっと言われるわけで、まぁ実害はあっても利益は無いでしょうし。

 この木下議員が有能なのか何なのか、それは分からないけれど、それでも都議として当選するくらいだから地元ではそれなりに支持者もいるだろうし、実績もある人なんでしょう。選挙直後に人身事故が発覚したということで、暫く隠れていればほとぼりも冷めて沈静化すると思っていたのかもしれない。でも、そこで人身事故が無免許運転時に発生した事が知れ渡ると、それ以前の無免許運転がSNSを中心に指摘されて、それで冷める予定だったほとぼりも逆に再沸騰してしまって、二進も三進も行かなくなったというのが事実じゃないだろうか。潔く人身事故発覚時に辞任なりしてせきにんを取っておけば、もしかしたら次の選挙のチャンスも有ったかもしれないけれど、もう政治家としては厳しいでしょうね。折角の会見も、もう少し反省の様子が真摯に見られれば改善したかもしれないけれど、結局は余計傷口を広げただけだったように思う。そして、夕方の全国ネットで延々流すような内容じゃ無かったことも確か。それは放送局側も感じたのか、途中で打ち切った所もあったみたいだけれど、結局は最後までお騒がせで終わった事件でしたね。

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