2021年11月28日

パソコン向けカバン

東洋経済のサイトに掲載された、コロナ禍とリモートワークとPC用カバンについての記事。私は、リモートワーク(在宅勤務)歴は15年余りですが、その前からノートブックパソコンを仕事で使用していて、それを自宅と会社の間で毎日持ち運んでいて、そこから計算するともう四半世紀くらい「カバンにパソコンを入れて移動」していたことになります。 

デスクトップ型では無い「持ち運ぶことも出来る可搬型パソコン」が登場したのは、1980年代の初めくらいから、バッテリー駆動時間なんてスペック上は1時間とか2時間とか書いてあっても、実際は45分とか30分とか(笑)。バッテリー駆動するというよりも、電源が落ちたときの非常電源みたいな感じだった時代。ACアダプターだって、今のサイズの何倍も大きくて重かった時代だから、形状はノートブックパソコンでも、実際の利用は「小型のデスクトップパソコン」みたいな位置付けでした。なんせ、本体重量が3kgを切れば「軽量モバイルパソコン」みたいな事を言われた時代ですからね。本体が3kg、ACアダプターが500gいゃ800g位あったかなぁ。だからパソコンを入れたブリーフケースって、それだけで5kg位一気に重くなって、ショルダーベルトがズッシリ来ます。当時は、まだアメフトの選手とかやっていたので、身体的にはそんなに負担じゃ無かったけれど、引退して体力が落ちてくると結構響きましたね。

そんな中でも、一時期使用していたThinkPad 770Zというハイエンドマシンがありまして、これは高精彩(当時)のLCDカラーパネルを搭載した「弩弓モデル」で、本体の厚みは当時の「薄型ノートブックパソコン」の1.5倍位あり、重さも5kg近くあった気がする。兎に角「大きい、厚い、重い」のだけれど、なんせLCDが綺麗で見やすかったので、2年位毎日カバンに入れて会社と自宅、さらにはアメリカ出張にも持参しました。流石にこのサイズになると、一般的な布製のカバンでは直ぐに擦れて穴が空いて使えなくなってしまうので、確かこのモデル専用の厚い革製のカバンを購入しました。今なら、COACHかTUMIで出しているようなカバンで、このカバンだけでも2~3kg位あったので、パソコンを入れてその他細々した物を入れたら10kg近くになることも。そんな重量にも耐えられるようにかなりしっかりがっしり作られたカバンなので、最後まで使うことは出来ましたが、これでかなり体は鍛えられたかな、と。

その後、ノートブックパソコンは2kgを切る競争が始まり、その頃くらいからショルダータイプからリュックタイプのカバンに変わってきました。2000年になるかどうか位かなぁ。この頃、比較的よくアメリカ出張していたので、行く度にCOACHのカバンを買ってきたことは秘密です(笑)。2kgの競争が、1.5kgの攻防になり、それが今では1kgを切るのは当たり前で、800gとか700gの攻防ですものね。ACアダプターとかEthernet用ドングル等含めても1kgを超えないわけで、そうなるとカバンの素材も有る程度の強度が得られれば、布製とかナイロン製みたいなものでも利用可能になり、カバンの軽量化も可能になってきたことは大きい。それによってデザインの自由度も広がりますし。ただ、カバンはどうしてもそこに荷物が溜まり、特に小物関係が多いパソコン関係は色々な物を一度に持ち歩く事も多いわけで、そう言うパソコン向けカバンはポケットが多いんですよね。それはそれで便利なんだけれど、本体とか小物関係の量やサイズが異なるので、ある時に購入したカバンは次のパソコンでは使いづらいことも。標準化されることも無いだろうし、このあたりちょっとしたジレンマを感じます。只、昔に比べて、普通使いでもビジネス使いでも、違和感無く利用出来るカバンが増えてきたことは確かで、ポーターとか吉田カバンとか、多くのメーカーから製品が出ていることは隔世の感がありますね。こう言う記事を読むと、また物欲が沸いてくる(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿