「崎陽軒の焼売」ならぬ「崎陽軒の餃子」を発売するという記事。 まぁ、殆どの人は駅弁での「崎陽軒」が一番馴染みがあるだろうし、そうなると「崎陽軒の焼売弁当」が一番印象強いだろうけど、崎陽軒自体は中華料理のレストランも経営しているから、餃子を出しても不思議は無い。横浜のオフィスに以前は週一で通っていたので、お弁当もレストランも知っている一人としては、特に不思議は無いのですが、それでもわざわざ餃子のパッケージを出してくるのは、崎陽軒側の経営事情もあるんでしょうけど、それ以上に「餃子」が日本の国民食の一つとして認知されたという事なのかなぁとも思います。
最近TV-CMを見ていると、結構冷凍餃子のCMが多い気がします。東京オリ・パラの選手村で評判になったこともあって、あれ以降CMの拠出も増えた気がしますが、冷凍食品の進化も大きいですよね。昔は、餃子を買ってきたら、フライパンに油を引いて焼き目を付けて、お湯を入れて蒸し焼きにして、それを飛ばしてから最後にカラッと仕上げて完了と、ちょっと手間が多かった。それが、油不要、お湯不要、それなのに羽根付き餃子も可能みたいな商品が、どんどん登場している。さらには、具のバリエーションも増えていて、野菜中心の浜松餃子的な物から、チーズとか入れるのはもう当たり前だし、それこそ寿司種じゃないだけれど何でも入れて包めば「餃子」みたいな感じに最近はなってきていますね。余り奇を衒った物は、聞いただけで私などは敬遠してしまうけれど、皮で包めば「餃子」という、あのスタイルは色々なバリエーションを考えるときには簡単で応用も利きそう。
もう10年位前でしょうか、自分的には突然「宇都宮の餃子日本一」というニュースを毎年聞くようになり、そこにいつの間にか「浜松が餃子日本一獲得」と地元が突然注目されるようになり、以後浜松vs宇都宮みたいな事が毎年騒がれるように。何度か書いているように、自分が子どもの頃はそんなに餃子を食べた記憶は無いので、なんで突然浜松餃子なのと不思議なんですが、まぁ鰻以外で有名になる事は悪い事じゃ無い。日本の食卓に、中華料理から入ってきて「準和食」みたいになってきた物は、ラーメンを筆頭に色々あるけれど、餃子はその中でもトップクラスの「新和食」みたいなものと言って良いのでは。それほど、日本人には馴染みのあるというか普通の食事になってきていると思う。
日本の餃子は、食事のおかずとしての立ち位置だから、餃子の皮は薄めが多くて、中の具に拘るのも何となく理解出来ます。本場中国では、言ってみれば日本のお握りみたいな「おかず(=具)とご飯(=皮)が一体化した食事」という立ち位置だから、日本での餃子の食べられ方には最初ビックリするみたいだけれど、それを言い出したら日本の「中華」も似て非なる物だし。海外での「WASHOKU」の例を見ても同様だけれど、ローカライズされていく部分はどうしても生まれてくるし、それでその料理の幅が広がれば、それはそれで喜ばしいのでは。ところで、崎陽軒の焼売は、駅弁に入れるくらいだから「冷めても美味しい」が謳い文句ですが、この崎陽軒の餃子も「冷めても美味しい」物になるんだろうか。餃子の場合、中々「冷めても美味しい物」って難しい気がする。崎陽軒のお弁当もそれなりの種類が駅で売られているけれど、流石に餃子入りのお弁当は無かったと思うし。焼売でも、結構臭くなるんですよね、食べた後は。次回何時横浜のオフィスに行くか分からないけれど、もし機会があれば新横浜駅で購入してみようかな、崎陽軒の餃子を(笑)。
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