朝日新聞系のメディアだからこう言うことを書くのかもしれないけれど、育ち盛り成長期の子どもに、アレルギーとか身体的制限があるならまだしも、単なる「菜食主義」という主義主張のために食体系を歪めさせる事は止めた方が良いと思う。
乳製品アレルギー、小麦アレルギー、蕎麦アレルギー、等等、いろいろなアレルギーが昔に比べて社会には存在していて、それによって家族や兄弟の間でも同じものが食べられない事が生まれているのは、確かに不幸なことだと思う。原因が分からない事や、間違って摂取した場合命に関わる場合も有るので、こう言う給食の機会等は神経を使う大変な仕事になっていると思います。そう言う意味で、一番リスクのある人に食事内容を合わせる、というのは大変ではあるけれど一番問題が起きにくい解決策であることも事実。そう言う意味で、月に一回とか年に何回か、そう言う状況を生徒が理解するために、全員が同じものを食べると言う事は良い経験学習の機会だと思う。でも、それならば「ヴィーガン」だけに拘る必要は無いわけです。そのクラスや学校によって事情は違うので一概には合わせる事は難しいだろうけど、例えば乳製品を豆乳に変えるとか、小麦粉の代わりに米粉を使うと言う事も、既に世の中でのアレルギー対策では行われている。
でも、この記事の内容を読むと、そう言うアレルギー対策というよりは「ヴィーガン的思想」を広めるために、わざわざそう言う内容の給食を作っているように感じてします。例えば、この日のメニューには、味噌炒めに大豆ミート、味噌汁と「豆(大豆)」が使われているけれど、大豆アレルギーの人だっているでしょ? 実際記事の最後で校長先生が「小麦や大豆アレルギーの児童がいたら」と言っているように、可能性は大きいわけで、それならばわざわざヴィーガンに拘らなくて、アレルギー物質を含まない食材を組み合わせる、事の方が優先順位は高いはず。実際記事の中では、卵アレルギーの生徒の例を出しているけれど、それならば卵の代わりにアメリカのような「人工卵液」を使っても良いんじゃ無いの。それに後半に「揚げパンじゃんけん」の話が出てくるけれど、卵料理が出た日にリスクを考えてお代わりさせないのは理解するとしても、卵料理がで無い日ならば、そのアレルギーの生徒もお代わりできるわけだから、わざわざ取り上げる意図が分からない。だって、ヴィーガン給食の時にはお代わりが許されるのだから、それって卵が使われていない~な訳で、それならそれと同等の時にはお代わりしても問題無いのでは。
実際、途中に出てくる生徒のコメントも、ヴィーガン給食の目的が、動物愛護とか宗教的理由にすり替わっているようなコメントをしていて、矛盾しているのでは。最後の教師の方のコメントにしても、カロリーやタンパク質摂取の収支が取れているから問題無いと言っているけれど、それならば何故高齢者でも肉を食べろと言う話を同じメディアは宣伝するんだろうか。成長期の子どもだからこそ、色々な要素を取り入れて、かつバランス良く成長する機会を与えないといけないのでは。それに、タンパク質に関しては植物性と言うと大豆タンパクしか無いけれど、それだけで十分に筋繊維が作れるとは思えない。有る程度成長した人がダイエット目的で撮るなら良いけれど、成長期の子どもなら良質な動物性タンパク質を摂取するべきだと思う。考え方や取組は理解出来るけれど、そのやり方というか手段が違う気がする。
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