2021年11月12日

空飛ぶタクシー

2025年の大阪万博での実用を想定した、ANAによる「空飛ぶタクシー」の記事。 たまたま昨日見ていたテレビの番組では、中国での二人乗り「空飛ぶタクシー」の実験の様子を伝えていて、それはドイツ製の二人乗りの物でしたが、正直小型のヘリコプター利用の方が実用的じゃ無いかと個人的には感じるんですが。

「空飛ぶ〇〇」と言われている物は、要するに「大型の有人ドローン」みたいな物で、デザイン時にもヘリコプターとは異なります。ただ、回転翼を回して揚力を得て、それで空中に上昇して移動する、という部分は同じ。既にヘリコプターというある意味完成された「移動体」が有るのに、わざわざ新しく「有人ドローン」みたいな物を作るのか、その理由なんだろうと個人的に熟々考えてみたんですが、

  1. ヘリコプターは、複雑な回転系を維持管理するために、コストが掛かる。ドローンタイプは、その部分が安価になる(?)
  2. エンジンで回転翼を回すヘリコプターと比べて、モーターで小型の回転翼を複数回す有人ドローンの方が静かでかつ小型化出来る(?)
  3. 燃料代として、航空燃料(?)のヘリコプターに対して、電気(充電式?)の有人ドローンの方が安くなる(全体的にランニングコストが安い)(?)
  4. 精々数百メートル程度の上昇機能があり、今の所数十km程度の移動が出来れば十分なので、ヘリコプターは機能や装備として過剰である(?)
  5. 有人ドローンの場合、多数の回転翼があるので、仮に一つ二つ故障で回転翼が止まっても、残りの回転翼で最低限の安全着陸が出来る(?)
  6. ヘリコプターに比べてデザインや製造が簡単で、全体のコストも低い(?)
よく知らない素人が考えているので、全く見当違いの事も有るだろうけど、やはりコスト的にペイしなければビジネスにならないわけで、ヘリコプターよりも全体のコストが低いとか、多頻度利用が期待出来るとか、何かメリットがあるんでしょうね。

問題となるのは、何も無い空中の移動経路を同提議して利用出来るようにするかで、当然既存の飛行体との干渉も生まれるでしょう。上にも書いたけれど、利用可能な高度制限をする事で、有る程度棲み分けは出来ると思うし、あと今の所短距離間の利用が先ず実用化されると思うから、限定した区域空域を設定して、その中で利用させるという方法はあると思います。実際大阪万博の場合は、会場と市内の拠点を結ぶ三角形の形になるみたいだし。とは言っても、最短距離優先のために住宅街の上空に空路設定されたりすると、やっぱりその下の住人の気持ちとしては穏やかでは無いだろうし。地下鉄が、基本道路の下を走っているように、空路にしても地上の道路上空を空路として設定して、万が一万万が一の場合の影響を最少化する事は必要かも。

で、これ、行ってみれば「ドローン」な訳だから、無人でのフライトって出来ないのだろうか。それこそ、小型の無人ドローンを何十機も空路上に配置して、それが行ってみれば「空中の道しるべ」みたいなものになって、空飛ぶタクシーをガイドしたり周辺をモニターしたりする。無人ドローンは、バッテリーが切れる前に次の機体と順番に交代して、常に必要な機材が空中にあるようにすることも、出来ない事じゃ無いだろうし。それだけだったら、飛行船みたいなドローンでも良いかもしれない。まだまだ発展途上な分野だけれど、日本の得意そうな素材技術が多く含まれているから、新しい日本のコアビジネスになって欲しいなぁ。

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