2021年10月13日

HDDの替え時

暫く前に頻発した、みずほ銀行のトラブルですが、そのシステム障害はハードディスク(HDD)の経年劣化などが 原因だったと報じる記事。まぁ、HDD障害なんて一番ありそうな原因で、それ自体は仕方ないと思うのだけれど、納得いかないのがHDD(と言うか、多分NAS)が6年経っていても交換されずに劣化にも気がつかなかったという点。

銀行で使用しているような大規模かつ厳しい条件での使用ですから、24時間365日ずっと回りっぱなしだろうから、本来なら3年位で交換しないといけないような気もします。その場合も、HDDを一つ一つ交換するというよりは、NAS毎順番に入れ替えるんじゃ無いだろうか。勿論、最近のHDDはS.M.A.R.T.情報を見て、事前に危なそうなHDDが見つかると警告されて、その場合は多分RAIDを組んで居るだろうから、それをホットスワップしてリビルドして行くとは思うんですが、そのS.M.A.R.T.も実際には一寸信用できなくて(※あくまで経験に基づく個人的感想です)、昨日まで問題無かったものが突然トラブルで壊れる場合が殆どのような気がしますが。

今回、HDDが6年間交換されていなくてHDD障害がトラブル発生の原因になったと書かれているんですが、これもよく分からないのが「6年間」という期間。普通は固定資産の関係もあって、5年位で機種交換すると思うのですが、大手だと違うのだろうか。私も以前から仕事で使っているサーバーとNASの管理をしているけれど、基本3年目には次期機種への更新リクエストを出して、減価償却する5年目に置き換わるように毎回苦労しているのですが。サーバー機器だと、確かベースの保守契約も5年とか4年じゃなかったかな。まぁ、大手だから別途保守契約を結んで、通常よりは長期間の利用契約を結ぶのかもしれないけれど。短い記事なので、全てを説明しているわけでは無いけれど、それでも記事を読むと6年前に更新したシステムを作りっぱなしで終わって、それをずっと黙って使い続けて今回のトラブルになったような印象を受けます。それって、構築した側にしても利用者側にしても、デメリットしか無い印象しか生まないと思うのだけれど。

金融庁の監査が入って、システム関係の一挙手一投足が監視されるようになってしまったみずほ銀行ですが、どう言う形で復活してくるのだろうか。トラブル発生直後の記事では、システム構築後6割とか7割位担当者が異動してしまって、どうもまともに運用管理出来る状態では無いような話も出ていましたが、そこから再度チームを準備するにしても、直ぐに人材は集まらないだろうし、大体それまでの経緯とか理解している人が担当しないと、さらにトラブルを誘発する可能性も出てしまうだろうし、本当自分のメインバンクだけに気になります。やはり地元の雄、静岡銀行に鞍替えしようかなぁ... ただ、その為のエネルギーが大変なんですよね。毎回悩むところです。そう言う、預金者の不安感を是非くみ取っていただいて、早くちゃんとしたサービス提供が出来て安心して利用出来る状態に戻って欲しい。

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