2021年10月17日

第五波終焉

新型コロナウイルスの新規感染者数は、ここの所ずっと減少傾向が続いていて、第三波、第四波の頃よりも改善。ほぼ一年くらい前の第二波後位の状態にまで戻ってきましたが、まだまだ安心出来ないし油断したら直ぐに揺り戻しが来ることは、これまで何度も経験していること。 それでも、懸念された9月下旬のシルバーウィーク、10月1日の宣言解除後の人流増加を受けて、その影響が出るであろう先週くらいまでの状況でこうですから、かなり落ち着いて来ていることは慥かと言って良いんじゃ無いだろうか。

確固たる理由は分からないけれど、やはりワクチン接種の効果が大きいんじゃ無いでしょうか。一回目では、既に全国民の8割近く、2回目接種完了でも7割近くまで進んでいる状態で、所謂「集団免疫」の効果が出ている気がします。ワクチン接種しても、抗体数は直ぐに減少すると言われるけれど、反れでも打たない場合と比べて何倍もの抗体が残るわけですから、それだけでも発症予防効果や重症化を防ぐ効果もあるだろうし。勿論ワクチンだけに頼れるわけでも無いし、今回感染力の強いデルタ株が一気に感染拡大をしたように、新しい変異株が登場する可能性だって無いわけじゃ無い。となると、三回目のワクチン接種や、場合によっては今年も年末・年始の移動制限みたいなものも必要になるかもしれない。

一方で、「with コロナ生活様式」を確立するために、実証実験としての試みも始まっているわけで、そこで有る程度観客数や入場者数を緩めても、感染拡大しないことが確認されたら、今度は経済対策としてそちらを進める必要も有りますしね。昨日も、とある用事のために都内に出たんですが、新幹線は土曜日という事も有ってか往路(東京行き)は結構混雑していました。下車した品川駅の混雑具合も、コロナ禍前の状態と比べるとまだまだ寂しいけれど、かなり人手が戻ってきている様子は伺えます。品川駅から川崎駅に移動してみると、川崎駅は以前のような混雑具合でビックリしたほど。時間の号などもあって、都内では飲食店とか入る余裕は無かったのですが、賑やかさはかなり戻ってきている感じで、もしかしたらこれからの10日、2週間後の様子が重要になるかも。その頃って、11月3日の文化の日の祝日もあるので、それで移動が発生して感染拡大なんて言うことにならなきゃ良いけれど。

今は衆議院選挙が始まり、政府としても動きにくさは有るかもしれないけれど、やはり途切れること無く対応するためにも、第五波の反省点を明確にして、来る第六波に向けての準備をしないといけませんよね。特に、第五波では医療体制の崩壊に近い状態にまで追い込まれたわけだから、その部分の対策をしておかないと次の時に大きな批判が生まれることは確実。今回は、抗体カクテル療法とか新しい「武器」も出てきているので、第五波と同程度の感染拡大となっても少しは余裕があるのかもしれないけれど、自宅待機の問題とか解決されたわけじゃ無いので、そう言う連絡網なり手厚い支援体制の準備はしないと。一方で、個人単位で出来る事は全く変わりないわけで、三密回避とマスク・手洗いの徹底で、かなりリスクも減らせるはず。「変わらないこと」と「変えなきゃいけない事」を、今だからこそ明確にして新型コロナウイルスを、一日も早く普通のインフルエンザ、あるいはそれ以下のリスクのものにしたいですね。

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