2021年10月12日

マイナンバーカードのユースケース


マイナンバーカードを保険証代わり利用出来るサービスが、やっとスタート。私は今は、会社の契約している健保の保険証を利用していますが、数ヶ月前にこのマイナンバーカードへの対応の為に、現在の保険証番号に枝番を追加するためという事から、保険証カードが更新されました。既存の番号の後ろに「-00」と二桁追加された物なんですが、更新後受診した病院では、病院毎に新しい保険証のコピーを取られて、ちょっと大変でした。

鳴り物入りで登場した「マイナンバーカード」が中々普及しない理由は、利用者側にメリットが見えないのが最大の理由。それは、保有者側の国民にしても、そのカードを利用してサービス提供する企業や組織側にとっても、どちらにも存在する話。その中でも、やはり利用者メリットが実感できなければ利用率は上がらないし、利用率の低いサービスをわざわざ導入する企業もいない。QRコード決済があれだけ一気に普及した最大の理由は、QRコード決済外車側が市場占有のために様々なユーザー優遇策を出し、さらには導入店舗側にも「金利ゼロ」とか有利な条件を提示したからで、マイナンバーカードにしてもそう言う工夫が無いと、今後も中々浸透しないでしょうね。

コロナ対策で配布された一人10万円の給付金にしても、例えばマイナンバーカードを持参して利用している金融機関に行ければ、その場で10万円振り込みます、みたいな事が出来れば、これを機会に一気にマイナンバーカード保有者が増加したかもしれない。今回の保険証との乗り入れにしても、正直余りメリットを感じません。と言うのも、病院に行くときに保険証を持参することは、ほぼ習慣として定着しているけれど、マイナンバーカードに関しては、持ち歩く事すらまだ始まっていないような状態。受診者にしてみれば保険証に更に余分なカードを持ち歩く手間としか移らないでしょうね。これが、例えば運転免許証と保険証の同様の統合サービスであれば、病院へ車で行く人も多いだろうから、そうなると保険証が無くても運転免許証だけで受診できるから、それは利用者メリットが生まれてくると思います。個人的に将来的に期待したいのは、マイナンバーカード受診をしたら、その分の診療記録と診察料さらには薬局での薬代までまとめて管理してくれて、もし医療費控除の10万円を超えるようなら自動的に源泉徴収から天引きするとか、確定申告するときにはその部分はわざわざ記載しなくても自動挿入してくれるようなサービス。同様に、マイナンバーカードの自分の番号をキーにして、そう言う税金関係の清算が出来年初の確定申告が無くならないまでも、計算の一部省略や手続きの簡略化が出来るようになったら、凄くメリットを感じる人は多いんじゃ無いだろうか。

さらに言えば、マイナンバーカードの自分のマイナンバーは、原則生まれてから死亡するまで変わらないので、初診の時には本来の保険証とマイナンバーカードで確認登録するけれど、2回目以降の受診時にはスマホに入れた「マイナンバーカードコード」を提示すれば、そのまま受診できるようにして欲しい。勿論、年に一回位は実際のカードと突き合わせしたりするのでも構わないけれど、今のクレジットカードがもうカードを使うのでは無く、スマホに入れて使うようになったように、この手の認証に関してもスマホ利用をもっと想定して欲しいですよね。そうすれば、例えば新型コロナウイルスの追跡調査も、スマホをポイントポイントでタッチして登録していれば有る程度の履歴を取れるだろうし。勿論、この手の仕組みだと一つ漏洩してしまうと、全ての情報が露出してしまうリスクはあるのでそこはちゃんと対策をして、万一の場合の救済策(異議申し立てや、犯罪利用されだ場合の経済的免責事項とか)も準備した上で、もっと利用されるようにして欲しいと思いますね。

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