ITmedaiの記事から、アイリスオーヤマの炊飯器の新製品の話題。実は、昨日ネットで話題になっていた内容なんですが、その「話題」になっていたのは炊飯器の機能では無くて、これまで盛んにCMなどで宣伝されていた「おどり炊き」は、実は事実では無かった、ということ。これはご飯フリークにはショックな話かも(笑)。
言われてみれば、なんでこれまで誰もやら無かったのか疑問なんですが、お米を三色に染色して竈で炊飯してみたら、綺麗にそのままの状態で炊き上がったという事実。 某社のCMの印象から、確かに釜の中でお米が対流すると全体に熱が均一に回ってふっくら炊き上がる印象があるけれど、個人的に一寸疑問を感じていたのは、CMで映される「踊っている画」の水の量が、炊飯の時より多くないか、と言う事。実際よりも多い水なら確かに対流するだろうけど、本来の水の量だと多少は中で動くだろうけど、上下がひっくり返るほどの対流は生まれないだろうなあと何となく感じていましたが、それは当たらずといえども遠からずだった訳ですね。逆に、「踊る事」でお米同士がぶつかって傷つき炊き上がりが悪くなるので、「踊らない」炊き方の方が良いというのは、ちょっと皮肉。
このアイリスオーヤマの炊飯器の売りは、釜の中にヒートパイプ的な仕組みを組み込んで、底面が加熱されると、その熱が効率よく周辺から上部にと効率よく全体に拡散されて行く事。天の邪鬼な自分(笑)は、実際のお釜よりも上部まで熱が回り込んで焚く事で、逆に「かまど炊き」とは異なる炊き上がりになるんじゃ無いのかと心配するんですが、まぁその辺りも検証済みなんだろうけど。実際、お釜の中でお米がそんなに移動しないのであれば、全体に均質に熱が伝わる方が、全体的には均等に炊き上がるでしょうからね。
その「おどり炊き」の検証が、炊飯器メーカーではなく、量販店のアイリスオーヤマから出てきたというのは一寸印象的な出来事のように思います。家電メーカーがリストラや事業の最適化で製品を整理して、それによってアイリスオーヤマとかニトリの様なホームセンターや量販店が、それらメーカーのエンジニアを受入て自社ブランドの家電製品を作る時代になったわけですからね。日本のメーカーが撤退している家電市場に、あえて打って出て勝ち残れるくらいの製品を作れる仕組みが出来ている事が、ちょっと凄いと思う。テレビとか白物家電なんかモスで層ですが、もう家電はホームセンター・量販店店で購入する時代になったと思う。
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