2021年10月19日

エキノコックス (2)

先日取り上げた「エキノコックスの知多半島定着」に関して、注意する必要は有るけれど必要以上にパニックになる必要は無いし、冷静な対応が一番重要という内容。 

一番発生頻度の高い北海道でも、年間の症例は20例程度なので予算措置が付きにくいというのは、理由は分かるけれどちょっと残念な話ですよね。症例数は一つの目安ではあるけれど、一旦感染爆発したらその後の手当は膨大なものになるだろうし、人に対しての影響も深刻なわけなので、やはり上流工程の感染源に対して対策が重要。とは言っても、北海道中のキタキツネや野ねずみを駆除するわけにも行かず、結局は人間の側からそう言うリスクから距離を取るしか無いですよね。

エキノコックスを媒介する「犬」なんですが、以前も書いたけれど「野良犬」とか「野犬」って、最近本当に見なくなりました。と言うか、昔は防犯目的もあってだと思うけれど、殆どの家の玄関口に犬小屋があって、番犬の一匹や二匹くらいは飼っていたものだけれど、最近はそう言う光景を見なくなりました。犬も、最近では室内飼いが中心になってきたから、まず外に出すことは殆ど無くなりましたよね。外に出ても、ドッグランとか昔と比べてかなり限定されつつあるし。本当に、田舎の方とか自然豊かな地域で生活していないと、飼い犬が宿主になる可能性も蹴っているかもしれない。でも、ゼロでは無いので注意は必要。

最後の方に書かれている、今回の報道などで興味半分でわざわざ感染が想定されている地域に出入りする人が増えるのが、一番のリスクかもしれない。いつものマスコミ批判をしたいわけじゃ無いけれど(笑)、鳥インフルエンザ等の時にも、マスコミの車両が感染地域に出入りして、それが感染飛び火の原因になった、と言う事は以前も言われていたと記憶しています。最近だと、無責任なYouTuberとかSNSの為にわざわざ現地に出向く人間も多いだろうし。感染対策教育が徹底されてい北海道ではそう言う事は無いのだろうけど、そう言う意識すら無い知多半島とか北海道以外の地域では、もっと危険度を徹底しないと。でも、よくよく考えたら記事に書かれている予防対策って、まぁまぁ一般常識の類でもあるわけで、結局は「常識」みたいなものをちゃんと身につけているかどうか何でしょうね。それが一番のリスクなのかもしれない。

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