凄い「既視感」のある、この記事。 「辺野古移設中止」に続けて「最低でも県外」と言えば、13年前のあの悪夢が蘇ってきそう。しかも、この枝野氏は当時の沖縄担当相で、この辺野古移設問題の担当責任者だったはずで、当時の鳩山首相が「最低でも県外」「腹案がある」と粘る中「国と国との約束」とか「辺野古しかない」と、移設を進める立場立った人のはず。
少なくとも、当時の主張とは180度異なる発言を、単なる発言では無く政権公約として発表するからには、当時どう言う理由でそう言う発言をした撤回し、今回それとはまた180度異なる公約を発表するのか、是非ちゃんと説明をして欲しい。「一からしっかり議論をすることで解決策を図る」では、ルーピー氏の「私には腹案がある」発言と同じで、いかにも何か柵がありそうで実は手詰まりなんじゃ無いかとしか思えない。
当時と今では、あの地域の状況も変わってきていて、当時は有事の際に海兵隊が効果的に移動出来るためには、あの地勢が重要と言う説明だった思います。現在はそこから状況はおおきく変わり、その「有事」が当時は東南アジアとかだったものが、今は尖閣諸島とか台湾とか、より沖縄に近い地域が想定されるようになってきたわけで、そう言う意味ではますます沖縄の米軍基地の重要姓はましてきているのではないだろうか。専門家では無いので確かな事は分かりませんが、想定紛争地域に近すぎるというのは何点かもしれないけれど、施設や人員という点では域内最大規模と設備があるわけで、例えば規模は縮小するにしても、内容は地域紛争向けに改編充実させるのが一番沖縄のためにもなるんじゃ無いだろうか。
特に台湾問題に関しては、先日のTPP加入騒動もそうだし、最近はこれまで以上にきな臭さを感じるというか、緊張感は高まっている気がします。大体、中国にしても数日前にTPP正式加入申請を言ってるだけの「外の存在」なのに、同様に加入申請を表明した台湾に対して「絶対に認められない」なんて言う事は言えないはず。言えるのは、現加盟国の11ヶ国だけなんですよね。今のTPP加盟申請待ち行列の順番では、英国、中国、台湾、何だけれど、順番に処理されるとも限らないわけですよね。しかも、加入には加盟国全会一致の賛成が必要ということで、中国にしても台湾にしても紆余虚癖佐が予想される話。「台湾は『国』では無いという想定で加入できるか」と思ったんですが、同様の質問を受けた加藤官房長官の会見では、TPP加盟申請は「国あるいは通関単位で可能」というような決まりがあるらしく、そうなると「台湾」が事実上の国なのか、中国の一地域(台湾省)なのかに関わらず、通関システムが中国から独立している以上は、別に申請も可能だし場合によっては「台湾」としての加入も現状可能らしい。となると、絶対に反対するだろう中国の加盟前に台湾としては何とか片を付けたいだろうけど、その中国にしても加盟に必要と思われる諸条件を、特に透明性の部分を含めて必ずしも満たしているとは思えないし。好むと好まざるとに寄らず、ますますきな臭くなっていくような気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿