PRESIDENT Onlineサイトに掲載された、『「自民党は苦手だけど"民主党政権"は絶対イヤ」野党の支持率が一向に上がらない3つの原因』という記事。筆者の赤石晋一郎氏という方は、この記事で初めて知った方ですが、他の記事も中々おもしろい。で、今回の記事なんですが、自分が日頃感じていることをほぼそのまま書き写したような内容で、まさに「そうそう」と頷ける内容。
三つの問題として、足りない立候補候補者、旧民主党との違いが見えない、ブーメラン批判、を上げているんですが、三番目のブーメラン批判も旧民主党時代の体質そのままという事を思えば、結局は鳴り物入りで登場してその時には支持されたものの、結局開始早々にボロが出て、3年3ヶ月で退陣するしかなかった「民主党」の汚名返上が未だに出来ていないことが一番の問題点だと私は思う。「責任を取れ」とは言いたいけれど、結局政治の責任は政治で取り戻して貰うしかないわけで、その為には何を先ずするべきなのかと言う所が、正直旧民主党系列の人達は理解していないと思う。と言うか、理解しているごく少数の人は外に出て、例えば細野豪志氏のように別の路を既に歩んでいるから、結局は今の立憲民主党ってフィルターで漉されて残った滓、といったら言い過ぎだろうか。
それまでの経験の積み重ねの違いもあるとは言え、旧民主党に政権を奪われて下野した自民党は、その間それなりに自分達の反省もしたし行動も改めたから、再び政権を取り戻したときにも高い支持率で迎えられて、且つ戦後最長の長期政権が成立したんだと思います。勿論、その自公政権にしても安倍政権、菅政権にしても、100点満点で言えば及第点ではあるけれど、70点とか80点とか、ましてや90点100点満点なんていう成績ではない。でも、あの民主党政権と比べたらはるかにましという思いだけはまだ残っているから、政権支持率は下がっても政党支持率はそれほど下がらないし、対抗する立憲民主党の支持率は低迷したまま。記事の中では、彼らの主張が国民ではなくどんどんコアの支持者層にのみ向けられるので、ますます遡及する幅が狭まっていると書かれているけれど、実際はもっと酷い状態じゃないだろうか。
私は、日本では二大政党制は根付かないと思うけれど、かといって自民党あるいは自公連立のような固定した政党政治も無理があると思っています。有る程度の勢力を持った複数政党が、時には自公のようにほぼ一党で賄い、またある時には複数の連立政権でバランスを取りながら政権運営し、そう言う緩やかな流れが続いて行く方が日本にはあっていると思っています。その中で、旧民主党政権みたいな新しい中心政党が望まれるなら、またそういうチャンスもあるでしょう。でも、今の立憲民主党にはその力も機会も無いことは最後のページで触れられているとおりだと思う。一番の問題点は、兎に角相手の否定、マイナスの部分を兎に角こき下ろしているから、相手を引きずり下ろせば世の中は自動的に自分達を選ぶだろうという考えなんだろうなぁ。でも、選択するときには、どちらかと言えば「より自分達に利益を与えてくれるのはどちら」という考えもあるわけで、その場合はどちらがどれだけプラスの積み重ねをしているのかが判断材料になるはず。それをしないうちは、立憲民主党が復活することは無いでしょうね。まぁ、仮に彼らがこの記事を読んでも、何も感じないだろうなぁ。真っ当な政治の前に、真っ当な野党が欲しい。
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