ボッチャ個人で金メダルを獲得した杉村秀孝選手。彼も静岡県出身の地元選手なんですね。失礼ながら今回の記事を観るまで知りませんでした。しかも、前回のリオ大会でも銀メダル(個人、団体)を獲得して居るくらいの選手なので、今回の金メダルだって決して驚くようなことでは無いと思うけれど、でも史上初の金メダルとなるとニュース価値も違ってくるんでしょうね。
「ボッチャ」という競技自体は、以前何度か観たことがあって、大きめの「お手玉」を目標のお手玉の近くに投げて競う競技、と言うのがかなりざっくりとした自分の理解。ボールがくしゃっと潰れるから、要するに投げたときのコントロール勝負だと思っていたんですが、それは半分だけ正解。落ちた後に転がったりするんですね。で、それを利用して目標の「白玉」の上にのっけてしまう「スギムライジング」なんていう技名まであるなんて知らなかった。
この「投げる」という動作は、剛速球を投げるわけじゃ無いから腕力はそんなにいらないだろうけど、微妙な加減具合というかコントロールは必須だから、結構繊細な操作が必要だと思うけれど、この杉村選手は脳性マヒのため手足の動きが不自由という事で、なんでわざわざそんな競技をと思わないでも無いけれど、それを言い出したら足が不自由な人は陸上競技出来なくなるし、手が不自由な人はアーチェリーとか出来なくなるし、何にしても出来ない理由を探すのでは無く、出来る方法を探すことが重要だなぁと再認識。
杉村さんの夢は、健常者も含めたボッチャの統一大会をすることだととある記事に書かれていましたが、確かにこの競技なら実現可能性は高そう。日本ではまだそう言う大会は無いにしても、世界では開催されていないのだろうか。それこそ、一寸した広さの広場とか庭があれば、何処でも誰でも簡単にプレーすることが出来るので、交流の場としても面白いかも。元々はヨーロッパ発祥の類似競技から生まれたものらしいけれど、日本で言えば縁側での詰め将棋的位置のレクリエーションだったんだろうなぁ。まだまだ知らない世界を見せてくれるパラリンピックも、もうあと僅か。残りの競技でも参加選手全員が納得出来るような好ゲームを期待したいですよね。
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